18日に開幕する第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれた。2年ぶり16回目の出場となる星稜(石川)は初日第2試合(18日午後1時開始)で、田辺(和歌山)と対戦する。4年ぶり3回目の…

 18日に開幕する第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が8日、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれた。2年ぶり16回目の出場となる星稜(石川)は初日第2試合(18日午後1時開始)で、田辺(和歌山)と対戦する。4年ぶり3回目の出場となる日本航空石川(石川)は第6日第1試合(23日午前9時開始)で、常総学院(茨城)と対戦する。

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 星稜の芦硲(あしさこ)晃太主将は開幕日の試合を引き当てたものの、こう切り替えた。「初戦はどのチームも緊張する。2試合目なので気持ちを落ち着かせて臨みたい」。相手は21世紀枠の田辺。昨秋の和歌山県大会では、智弁和歌山を破った。星稜の山下智将監督は「逆転勝ちで強豪に勝つ、普通のチームではできない。やるべきことをやっている証しだと思う。星稜の粘り強い野球、そこだけは負けないように」と話す。県内では震災の被害が続いている。「我々にできることを一生懸命やろう、選手たちにはそう伝えた。できることをしっかりやって、その上で見ている方々に何か感じてもらえたら」と語った。

 日本航空石川とは決勝まで対戦しない組み合わせになった。抽選後、芦硲主将は、隣に座る日本航空石川の宝田一慧主将と話した。「一戦一戦がんばって、必ず決勝で会おう」。笑顔で誓った。(小崎瑶太)

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 出場32校のうち、日本航空石川の宝田一慧主将は31番を引き当てた。1回戦の最終カードは常総学院。中村隆監督は「強豪校、伝統校、甲子園の常連校であり優勝校。多くのプロ選手が輩出するチーム」と話すと、笑みを浮かべた。「そういう強いチームと試合ができて、うれしい」

 山梨に一時的に移ってから、インフルエンザに悩まされた。一つの教室に15人ほどが段ボールベッドで過ごすため感染が広がったという。「教室に加湿器を置けなかった」と振り返りつつ、6日目の試合になったことで「感染した選手の調整時間ができたことはプラス」と考えている。

 昨秋の関東大会は、たまたま常総学院の試合をライブ配信で観戦したという。「まだ見られるなら、選手にも見させたい。ただ、見れば見るほど、びびるかもしれない」と笑いつつ、「目標は日本一。全国制覇を目指してチャレンジしていきたい」と真顔で締めくくった。(斎藤孝則)