(8日、第96回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会)■Dゾーンのみどころ 8校のうち5校が甲子園大会で優勝経験があり、最激戦区だ。 近畿王者の大阪桐蔭は徳丸快晴、ラマル・ギービン・ラタナヤケと強打者が並ぶ。エース平嶋桂知、2年生の森陽樹はとも…

(8日、第96回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会)

■Dゾーンのみどころ

 8校のうち5校が甲子園大会で優勝経験があり、最激戦区だ。

 近畿王者の大阪桐蔭は徳丸快晴、ラマル・ギービン・ラタナヤケと強打者が並ぶ。エース平嶋桂知、2年生の森陽樹はともに最速150キロを超え、投手層も厚い。史上最多タイとなる5度目の春王者をめざす。春夏通算54度目の出場となる北海(北海道)は、2年生の松田収司が昨秋の明治神宮大会で関東王者の作新学院(栃木)を9回無失点に抑えた。守り合いなら大阪桐蔭にも負けない。

 大阪桐蔭の西谷浩一監督は「相手が決まって気持ちはより高ぶる」と話し、「良いチームばかりなので楽に勝てる相手と当たることはない」。

 北海の平川敦監督は「大阪桐蔭さんは勝って当たり前と思われているチームで、うちはチャレンジャー。食らいついていきたい」と意気込んだ。

 神村学園(鹿児島)は昨夏の甲子園で3試合連続2桁得点を挙げた打線の主軸が、新チームでもスタメンに残った。4番正林輝大を中心とした打線に切れ目がない。大会屈指の右腕、作新学院の小川哲平をどう攻略するかに注目だ。

 前回大会で準優勝した報徳学園(兵庫)は間木歩、今朝丸裕喜の両右腕が安定。出場校の中で3番目に高いチーム打率3割9分3厘と強打が自慢の愛工大名電(愛知)でも簡単には点が取れないだろう。1年夏から甲子園経験がある石見颯真、石島健が突破口を開きたい。

 常総学院(茨城)は打率4割超、2本塁打の武田勇哉が中心。継投で勝ち上がった日本航空石川は武田を抑え、相手打線の勢いを消したい。能登半島地震の影響で山梨に活動拠点を移すなど難しい調整を強いられたが、夢舞台で力を発揮できるか。