(8日、第96回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会)■Bゾーンのみどころ 史上4校目の連覇を狙う山梨学院、強打の健大高崎(群馬)を軸に実力校がひしめく。 山梨学院は昨春の主力は残っていないが、昨秋全9試合に登板した右腕桜田隆誠は制球力が高く、…

(8日、第96回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会)

■Bゾーンのみどころ

 史上4校目の連覇を狙う山梨学院、強打の健大高崎(群馬)を軸に実力校がひしめく。

 山梨学院は昨春の主力は残っていないが、昨秋全9試合に登板した右腕桜田隆誠は制球力が高く、安定感がある。9試合で5失策と堅い守りも健在だ。近畿準優勝の京都外大西は10試合のうち7試合が3点差以内。技巧派左腕の田中遥音を中心に得意の接戦に持ち込みたい。

 健大高崎はチーム打率が32校中トップの3割9分7厘。主将で4番の箱山遥人、9試合で16打点の5番森山竜之輔らは勝負強い。学法石川(福島)は捕手の大栄利哉に注目。強肩を生かして投手も務め、昨秋はチーム最多の計29回を投げた。140キロ台の速球とチェンジアップの緩急で揺さぶりたい。

 ともに甲子園常連の敦賀気比(福井)―明豊(大分)は見応えがありそうだ。敦賀気比は昨春の選抜を経験した竹下海斗、中森昂のバッテリーが中心。明豊は打率5割の芦内澄空(そら)ら打線に切れ目がない。創志学園(岡山)はともに防御率が0点台の左腕・山口瑛太、右腕・中野光琉(ひかる)の二枚看板で勝負する。21世紀枠で初出場の別海(北海道)は全道大会3試合で計1失策。大舞台でも守りからリズムをつくって主導権を握りたい。(山口裕起)