3月10日に阪神競馬場で行われるフィリーズレビュー(3歳牝・GII・芝1400m)。桜花賞トライアルにあたるこのレースにコラソンビート(牝3、美浦・加藤士津八厩舎)が出走を予定している。  コラソンビートは父スワーヴリチャード、母ルシェ…

 3月10日に阪神競馬場で行われるフィリーズレビュー(3歳牝・GII・芝1400m)。桜花賞トライアルにあたるこのレースにコラソンビート(牝3、美浦・加藤士津八厩舎)が出走を予定している。

 コラソンビートは父スワーヴリチャード、母ルシェルドール、母の父オルフェーヴルという血統。父は昨年産駒がデビューし、同馬の他にもレガレイラやスウィープフィートが早くも重賞を勝っており、いま話題の種牡馬となっている。

 ただ今回は父ではなく母父に注目したい。実は母父オルフェーヴルの競走馬の初出走は2021年6月で、21年&22年の間にJRAでデビューしたのはわずか10頭。中央での勝ち上がりは2頭だが、うち1頭は芝とダートで活躍中のドゥラエレーデであり、驚くべきスピードでGI馬が誕生した。

 コラソンビートと同じ23年デビューの現3歳世代はJRAで30頭がデビュー。その中にはマーガレットSを制したOP馬ナナオや、同日同条件の共同通信杯よりも早いタイムで3歳未勝利戦を突破したバロネッサなどがいる。京王杯2歳Sを制し、阪神JFでも3着のコラソンビート以外にも今後が楽しみな馬が揃う。

 引退から10年以上が過ぎた今も、多くのファンが愛するオルフェーヴル。ウシュバテソーロをはじめとする産駒だけでなく、母父としても長きにわたる活躍が期待できるだろう。まずは今週コラソンビートの走りにぜひ注目したい。