プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのチームメートにパワーハラスメント行為をしたとして、昨季限りで自由契約となった安楽智大投手(27)が5日、メキシコのプロ野球リーグの「メキシコシティ・レッドデビルズ」と契約したことを発表した。 安楽は…

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのチームメートにパワーハラスメント行為をしたとして、昨季限りで自由契約となった安楽智大投手(27)が5日、メキシコのプロ野球リーグの「メキシコシティ・レッドデビルズ」と契約したことを発表した。

 安楽は「昨年、私が同僚選手にした行為につきまして、当該選手、楽天球団、チームメート、そして何よりも応援してくださった野球ファンのみなさまに多大なご迷惑をおかけしたこと、そして失望させてしまったことをこの場を借りてあらためてお詫(わ)び申し上げます」などとつづったコメントも発表した。

 複数の選手が安楽からのパワハラ被害を訴えたため、球団は本人らに聞き取り調査を実施。

 その結果、昨季の公式戦のロッカールームで、逆立ちさせた後輩選手の下着を脱がせて下半身を露出させたなどとする、複数のハラスメント行為を認定した。

 安楽は昨年12月1日に自由契約選手として公示され、楽天以外の球団と契約交渉が可能になっていた。

 安楽は愛媛・済美高から2014年秋のドラフト1位で楽天に入団。主に中継ぎとして活躍し、昨季までのプロ9年間で231試合に登板し、18勝21敗3セーブ、防御率3・59だった。

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 安楽の残りのコメントは以下の通り。

 私は、当該選手を含め後輩のことが大好きで、決して後輩選手をいじめようと思ってしたことは一度もありませんでした。私なりのコミュニケーションのつもりでやっていたことでしたが、受け取る側の気持ちを十分に考えられておらず、私の行動が誤っていたこと、私の認識が甘かったことを痛感しております。

 私自身、もう野球を続けるべきではないとも考えましたが、周囲の方々から絶対野球を辞めないでほしいと励ましていただきました。また、多くのファンのみなさまからも、このような私に対して「もう一度頑張れ、応援している」と言っていただきました。

 そして、このたびメキシコシティ・レッドデビルズにて野球をする機会をいただけたこと、これらのことすべてに感謝し、もう一度真摯(しんし)に野球と向き合い、皆様にまた応援していただけるよう、全力で精進してまいります。

 最後に、報道されている内容につきまして、真実と異なる点がいくつかあります。真実と異なる内容や臆測に基づいて、私の家族や身内に対する嫌がらせ、誹謗(ひぼう)中傷等はどうかやめていただきますようお願いいたします。