3月3日、織田幹雄記念陸上競技場にて早大競技会が開催された。早大勢は女子800mと女子やり投、男子走幅跳に計5名が出場。他の選手より一足先にシーズンインを迎えた。400mを通過する3人 女子800メートルには、鈴木翼沙(スポ1=東京・日大…

 3月3日、織田幹雄記念陸上競技場にて早大競技会が開催された。早大勢は女子800mと女子やり投、男子走幅跳に計5名が出場。他の選手より一足先にシーズンインを迎えた。


400mを通過する3人

 女子800メートルには、鈴木翼沙(スポ1=東京・日大桜丘)、生田桃子(スポ3=愛知・時習館)、新田望(スポ2=神奈川・法政二)が出場した。レース序盤、新田を筆頭に3人は1周を68秒で通過。生田は1周目を設定タイム通りに走ることができたと振り返る。一方後半、生田は、新田からの声かけや、仲間の応援で粘りを見せるもラスト200メートルで徐々に失速。惜しくも2分20秒の設定タイムには及ばなかった。


やりを投げる鈴木真

 女子やり投には鈴木真帆(スポ1=茨城・水戸一)、男子走幅跳には佐々木悠人(人1=岩手・一関一)が出場。鈴木真は、6回目の試技でその日最高となる37m44をマークした。佐々木も同様に6回目で6m95を記録。両者ともに自己記録には届かなかったものの、上々のシーズン初戦となった。


着地する佐々木

 自己記録を更新する選手はいなかったものの、冬季合宿の成果を確認することができた今記録会。まずはこの2カ月で、彼らが関東学生対校選手権(関カレ)の参加標準を突破し、国立の地でエンジをまとう姿を期待したい。

(記事・写真 飯田諒、草間日陽里)

結果

▽女子800メートル

鈴木 翼沙(スポ1=東京・日大桜丘)  2分28秒54(1着)

生田桃子(人3=愛知・時習館)  2分29秒11(2着)

新田望(スポ2=神奈川・法政二)  棄権

▽男子走幅跳

佐々木 悠人(人1=岩手・一関一)  6メートル95(+0・3)

▽女子やり投

鈴木 真帆(スポ1=茨城・水戸一)  37メートル44

コメント

生田桃子(人3=愛知・時習館)

――今日の調子はいかがでしたか

 合宿1週間後ではありますが、調子は良好でした。

――今日の設定タイムを教えてください

 現在の自分に手の届きそうな目標として、2分20秒を設定しました。

――ご自身の走りを振り返っていかがでしたか

 納得のいく記録ではなく、悔しい気持ちです。後輩の新田と鈴木が引っ張りをしてくれたこともあり、1周目のペースは設定タイム通り通過することができました。しかし後半耐えることができず、疲れた中でキープする力の不足を実感しました。本日は1人レースの予定でしたが、頼もしい2人が一緒に走ってくれたこと、非常に心強かったですし、とても感謝しています。

――冬季練習はどのようなことを重点的に取り組みましたか

 MAXスピードが他の選手よりも低いことが課題と感じていたため、この冬季は中距離メニューだけでなく、短長メニューに混じって短い距離でスピード感ある練習やマーク走・スレッド走で走りの改善に努めました。

――冬季練習の手応えなどはいかがでしょうか

 正直に言うと、練習を重ねるごとに走れなくなる感覚が続いており、手応えは感じられていません。しかし、ウエイトトレーニングの重量は去年よりも上がっているので、パワーはアップしています。それを上手く走りに活かせれば、記録が狙えるのではないかと考えています。

――今シーズンの意気込みをお願いします

 関東インカレ(関東学生対校選手権)の標準記録を突破することが目標です。今年は1秒早まり、2分15秒00が標準記録となりましたが、最後まで諦めずに立ち向かいます。新田と鈴木が「3人で関東インカレに出たい」と言ってくれているからには、その期待に応えたいです。また、私が記録を突破することで「あの生田がついに突破した!」とチームの雰囲気を鼓舞し、良い流れを作れたらと思っています。小学1年生の頃から15年間続けてきた陸上を、最後笑って終われるように今頑張ります。