能登半島地震で被災した石川県輪島市の全9小学校で4日、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が全国の小学校に贈ったグラブのお披露目会が開かれた。当初は1月の始業式で児童に披露する予定だったが、地震のため延期していた。 市教育委員会によると、グ…

 能登半島地震で被災した石川県輪島市の全9小学校で4日、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が全国の小学校に贈ったグラブのお披露目会が開かれた。当初は1月の始業式で児童に披露する予定だったが、地震のため延期していた。

 市教育委員会によると、グラブは各校に3個ずつとして昨年末に市教委に届き、数日前に各校に配られた。

 同市立町野小学校では4日、避難所になっている体育館でグラブが披露された。被災前は44人の児童がいたが、市外への避難などでこの日参加できたのは7人。贈られたグラブを使ってキャッチボールをした。

 4年の西野陽彩(ひといろ)さん(10)は「元気と勇気をもらえて幸せ」と話した。近くの避難所で家族と暮らす6年の細谷瑞羽(みう)さん(12)は「大変なこともあるけど、うれしくて気持ちが楽になった。もうすぐ中学生になるので、勉強もがんばりたい」と話した。

 同校の体育館には今も約30人が避難する。60代の女性は「子どもたちの笑い声と笑顔が一番。避難所でやってくれてよかった」と喜んでいた。(原晟也)