【セリエA】ラツィオ0-1ミラン(日本時間3月2日/スタディオ・オリンピコ)  両軍が入り乱れ、一気にカオスな展開となった。ラツィオのFWタティ・カステジャノスが倒れたがノーホイッスルで続行。こぼれ球を拾ったラツィオのDFルカ・ペッレグリー…

【セリエA】ラツィオ0-1ミラン(日本時間3月2日/スタディオ・オリンピコ)

 両軍が入り乱れ、一気にカオスな展開となった。ラツィオのFWタティ・カステジャノスが倒れたがノーホイッスルで続行。こぼれ球を拾ったラツィオのDFルカ・ペッレグリーニがセルフジャッジでプレーを止めようとしたが、プレスを仕掛けてきたミランのFWクリスチャン・プリシックを掴み倒して2枚目のイエローカードで退場。これには「セルフジャッジが悪い」「主審が危険プレーを見逃した」と視聴者も意見が分かれている。

【映像】味方が顔面強打→プレー続行で掴み倒して退場の一部始終

 問題のシーンはゴールレスで迎えた56分だった。ラツィオGKからのロングボールを競り合ったFWカステジャノスが、顔面にミランのMFイスマエル・ベナセルの肘が入り倒れ込む。そのこぼれ球を拾ったラツィオのペッレグリーニは危険なプレーだとセルフジャッジして笛が鳴るのを待つが、レフェリーの判定はプレー続行。ミランのプリシックにボールを奪ってそのまま抜け出されそうになったため、ペッレグリーニが慌てて掴み倒す。この日2枚目のイエローカードで退場となった。

 このシーンにSNSでは、「ペッレグリーニのセルフジャッジが起点だが、主審はカステジャノスへの危険プレーを見逃してから完全にコントロールを失った」「なぜペッレグリーニの責任をプリシックに押し付けるのか…」「後ろから掴まえてしまった以上は警告でも仕方ないが、カステジャノスが倒れてるのは分かってたのでレフェリーは試合を止めた方が良かった」「自分でボールを外に蹴ってプレーを止めれば済んだ話」「審判もペッレグリーニも判断ミス」など意見が割れた。

 この試合で解説を務めた細江克弥氏は、「ラツィオ側の言い分はわかりますが、ボールも出ていないし、レフェリーが止めてもないので続けるべきでしたね。プレーが続いてしまった以上は掴み倒したシーンはファウルなので」とコメント。ラツィオも気の毒だったとしつつも、セルフジャッジが裏目に出たとの見解を示した。

 ちなみに試合は、88分にミランのFWノア・オカフォーが決勝ゴールを決める一方、ラツィオ側は90+4分にDFアダム・マルシッチ、90+6分にMFマテオ・ゲンドゥージがレッドカードを食らって計3人も退場と大荒れ展開。試合後には両チームの選手が一箇所に集まり揉み合いになるカオスとなった。試合をコントロールできなかったとして、マルコ・ディ・ベッロ主審には1か月の職務停止処分が下されると報じられている。

(ABEMA de DAZN/セリエA)