還暦を過ぎた「球爺(きゅうじい)」たちの軟式野球大会「第8回おじいちゃんの甲子園」の予選が2日、三重県名張市夏見のメイハンスタジアムで開幕した。11月に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)である本大会を目指し、関西や四国など7府県から12チーム…

 還暦を過ぎた「球爺(きゅうじい)」たちの軟式野球大会「第8回おじいちゃんの甲子園」の予選が2日、三重県名張市夏見のメイハンスタジアムで開幕した。11月に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)である本大会を目指し、関西や四国など7府県から12チームが参加した。

 開会式で、主催の日本生涯還暦野球協会(事務局=奈良県宇陀市)の寺岡稔会長は「我々の野球は年齢を重ねても生きがいや楽しさを感じるスポーツとして注目されている。高齢社会の中で、感動と勇気を届けたい」とあいさつ。四日市球友会(三重県)の浅野哲哉さん(67)が「この年でも日々野球ができる喜びを忘れず、正々堂々と戦います」と宣誓した。

 この日は満60歳以上の還暦の部の試合があった。2年連続の本大会出場を目指した久居クラブ(三重県)は決勝で敗れた。監督で、1973年の夏の甲子園に三重高校の三塁手として出場した神谷邦夫さん(67)は「50年ぶりの甲子園は新鮮だった。全員野球でまた行きたい」。

 3日は名張市と伊賀市で68歳以上の古希の部の試合などがある。71、72年の春の甲子園に高知高校の投手として出場した十市やまもも会(高知県)古希の部の徳橋和典さん(69)は「高校の甲子園はいずれも1回戦で負けたけど、野球は今も最大の趣味」と話していた。

 予選は今後、滋賀県などでも予定されている。(亀岡龍太)