3月3日はひな祭り。残念ながら!?牝馬限定の特別は組まれていないが、ここでは牡馬混合のオープン戦に果敢にチャレンジする牝馬を紹介したい。いずれも贔屓目なしのチャンス十分の実力馬だ。  中山10Rの総武ステークス(4歳上・オープン・ダ18…

 3月3日はひな祭り。残念ながら!?牝馬限定の特別は組まれていないが、ここでは牡馬混合のオープン戦に果敢にチャレンジする牝馬を紹介したい。いずれも贔屓目なしのチャンス十分の実力馬だ。

 中山10Rの総武ステークス(4歳上・オープン・ダ1800m)には2頭の牝馬がエントリーしている。まずはサーマルソアリング(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)。芝では1勝クラスで足踏みしていたが、ダートに転じて条件クラスを3連勝。いすれも危なげないレースぶりで、全く底を見せていない。藤原厩舎のドゥラメンテ牝駒といえば、一昨年のJBCレディスクラシックを制したヴァレーデラルナが有名だが、それ以上の器かもしれない。

 もう1頭はデリカダ(牝5、栗東・吉田直弘厩舎)だ。2歳秋のデビューから新馬、1勝クラス、伏竜Sとダ1800mで3連勝。1年10カ月ぶりの実戦となった前走の門司Sは14着に敗れたが、さすがに参考外だろう。一度使われた今回はガラリ一変があっていい。

 阪神11Rの大阪城ステークス(4歳上・リステッド・芝1800m)にも2頭の牝馬が挑む。ピンハイ(牝5、栗東・田中克典厩舎)は3歳時にチューリップ賞で2着、桜花賞で5着、オークスで4着の実力馬。一時は成績を落としたが、昨秋はカシオペアSが2着、中日新聞杯が3着と好勝負を続けた。ここで待望のオープン初勝利を狙う。一方のルージュスティリア(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)は近走ひと息だが、昨年の阪神牝馬Sでは1番人気に支持されたほどだから、ポテンシャルはある。本領を発揮できれば、僚馬のサーマルソアリングと東西オープンVとなっても不思議ない。

 他の牡馬混合の特別戦にも、多くの有力牝馬がエントリーしている。WIN5の対象レースで言えば、弥生賞以外は牝馬が勝利…となる可能性も十分。彼女たちの奮闘に注目したい。