大分県立日田林工高校3年の岩元風樹(かずき)さん(18)が大相撲雷部屋に入門することになり、卒業式があった1日、学校で記者会見を開いた。大けがを乗り越え、同校としては琴太豪(31)=佐渡ケ嶽部屋=以来2人目の角界入り。「目標は横綱。愛され…

 大分県立日田林工高校3年の岩元風樹(かずき)さん(18)が大相撲雷部屋に入門することになり、卒業式があった1日、学校で記者会見を開いた。大けがを乗り越え、同校としては琴太豪(31)=佐渡ケ嶽部屋=以来2人目の角界入り。「目標は横綱。愛される力士になりたい」と抱負を語った。

 三男で2人の兄を追って、日田相撲クラブで3歳から相撲を始めた岩元さん。昨年3月の大会で右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがを負ったが、リハビリを経て順調に回復。身長170センチ、体重145キロ。「貴景勝関や豪ノ山関のような馬力のある押し相撲を取りたい」と話した。

 雷徹親方(元小結垣添)は「私も入門前にひざのけがをした。焦らずにしっかり体を作ってほしい。スピード相撲を心掛け、土俵で嵐のような相撲を取ってほしい」と期待を込めた。長兄で同校相撲部顧問の岩元優樹さん(23)は「自分が挑戦できなかった分、弟に託したい」。(貞松慎二郎)