宮城県利府町は2月29日、2024年度一般会計当初予算案を公表し、プロフィギュアスケーターで06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんのモニュメント(記念碑)を町の施設に作る計画があることが分かった。町は「荒川氏の功績をたたえるモニュメン…

 宮城県利府町は2月29日、2024年度一般会計当初予算案を公表し、プロフィギュアスケーターで06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんのモニュメント(記念碑)を町の施設に作る計画があることが分かった。町は「荒川氏の功績をたたえるモニュメントを設置し、町を発信する新たな場を創造する」としている。

 生涯学習課によると、記念碑は、荒川さんの写真を基にした絵柄のガラス製で、高さ230センチ、横160センチ、厚さ7・5センチの大きさ。仙台市地下鉄東西線の国際センター駅前に17年に建てられた記念碑と同様のものだという。この記念碑は「イナバウアー」の写真が基だが、新たな記念碑用の写真は選定中だ。

 荒川さんは小学6年生の時、町に引っ越してきて、中高と青春時代を町内で過ごした。その縁で19年夏から町の観光大使を務める。

 記念碑は町文化交流センター「リフノス」に夏ごろまでに建てる計画。正面玄関前には、2年半前の開館記念として、荒川さんが以前住んでいた家から寄贈・移植された「ドイツトウヒ」の高さ約8メートルの大木が植えられ、手形のレリーフがある。その周辺に記念碑も設置される予定だ。同課は「荒川さんが以前の自宅で植えたゆかりのある木が植樹されていると広く知ってもらう狙いもある」と話す。

 事業費は約476万円。予算案は3月の町議会定例会で審議される。(福留庸友)