育成3年目の京本の成長が注目を集めている(C)産経新聞社  巨人は2月28日、1軍那覇キャンプを打ち上げた。2月1日のキャンプインから始まり、ルーキーたちの躍動した姿や新戦力の台頭なども目立つ、充実の内容となった。 一…

 

育成3年目の京本の成長が注目を集めている(C)産経新聞社

 

 巨人は2月28日、1軍那覇キャンプを打ち上げた。2月1日のキャンプインから始まり、ルーキーたちの躍動した姿や新戦力の台頭なども目立つ、充実の内容となった。

 一方、不安な材料としては守護神・大勢の状態にある。阿部慎之助新監督が新チームを立ち上げるにあたって軸として重視する点として、主砲・岡本和真と守護神・大勢の確立をあげていた。昨年チームが4位と低迷した背景には大勢不在の影響でブルペン陣の運用がうまくいかなかったことも挙げられる中、今季は強固な救援陣の確立を目指している。

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 昨年シーズン途中から右上肢のコンディション不良で離脱していた大勢は今春のキャンプでも右ふくらはぎを痛め、別メニュー調整となっている。

 開幕まで時間が進む中、指揮官もいよいよ、大勢不在も想定して、代役守護神を選定することを示唆。今後のオープン戦の内容含め、見極めに入りそうだ。

 ポスト守護神争いの中で注目されるのは、まずは阪神でも抑えの経験を持つカイル・ケラーだ。23日に行われた阪神とのオープン戦では5回に4番手で登板、相手主軸に対して1回を三者凡退、主砲・大山悠輔から見逃し三振を奪うなど、しっかり仕事を果たした。

 また同じく阪神の移籍組からは馬場皐輔も注目の存在となる。阪神では一時、勝利の方程式の一角も務めるなど、力強い投球が持ち味。

 そしてここにきて評価が急上昇しているのは、育成の京本真にもある。今季がプロ3年目、キャンプは2軍スタートながら、11日の紅白戦で自己最速を更新する152キロをマークし、存在感を示すと23日の阪神とのオープン戦では9回に登板。1安打を許しながら無失点に抑えた。150キロ超えの直球にフォークのコンビネーションも冴え、一気に注目の存在となった。25日のヤクルトとのオープン戦でも2番手で登板。1回1安打無失点、わずか8球で燕打線を封じ込め、台湾遠征の帯同も決まった。

 涼しい顔立ちのイケメンぶりもファンから評判を呼び、新たなスター候補と目されている。プロ入り当時は線の細さも目立ったが、しっかりトレーニングを積み、一回り大きくなった体格から繰り出される剛速球に期待が高まる。まずは開幕前に支配下を勝ち取り、スター街道を歩めるか。

 チームではほかにも昨年セットアッパーとして経験を積んだ、松井颯、田中千晴、船迫大雅なども順調な調整を示しており、今後の守護神争いの行方が注目される。

 果たして迎える大事な開幕戦、9回のマウンドでコールされるのは誰となるのか。引き続き、注目のテーマとなりそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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