第96回選抜高校野球大会に出場する青森山田と八戸学院光星の選手らが、それぞれ青森市の青森県庁を訪れ、春の甲子園に向けての抱負を語った。 青森山田は昨秋の東北大会を制し、8年ぶり3回目の選抜出場を果たした。チームは27日に県庁を訪問し、兜森…

 第96回選抜高校野球大会に出場する青森山田と八戸学院光星の選手らが、それぞれ青森市の青森県庁を訪れ、春の甲子園に向けての抱負を語った。

 青森山田は昨秋の東北大会を制し、8年ぶり3回目の選抜出場を果たした。チームは27日に県庁を訪問し、兜森崇朗(たかあき)監督が「初戦突破を果たし、勢いに乗って一つでも多く勝ち進みたい」と意気込みを示した。

 橋場公祐(こうすけ)主将(2年)は「厳しい戦いが続くと思うが、あきらめない心を忘れず、一戦必勝で優勝をめざします」と語り、宮下宗一郎知事から「夢の舞台を楽しんで、勝ち上がってください」と激励された。

 試合の鍵を握るのは、エースの関浩一郎投手(2年)と、桜田朔(さく)投手(2年)の両右腕。東北大会では、関投手が準決勝で12奪三振の完封勝利を挙げ、桜田投手は決勝で無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。

 関投手は「甲子園では無失点で優勝したい」、桜田投手も「無失点で投げ、目標の日本一に貢献したい」と自信をのぞかせていた。(渡部耕平)

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 八戸学院光星は昨秋の東北大会で準優勝。選抜で5年ぶり11回目の出場を決め、昨夏に続き2季連続の甲子園切符を手にした。

 チームは8日に県庁を訪れた。仲井宗基監督が「昨夏の甲子園はベスト8だったが、春はもっと上をめざして、青森にホットなニュースを届けたい」と語ると、宮下宗一郎知事は「熱いプレーで、春を届けてくれると期待している。明るさと元気を県民に伝えてほしい」とエールを送った。

 投打の中心は、昨夏の甲子園を経験している2人。エースで左腕の洗平(あらいだい)比呂投手(2年)は「春はまだチームが仕上がっていないので、投手力が大事になる。自分が引っ張っていきたい。全国制覇が目標です」と力を込めた。

 打線の軸になる砂子田陽士(ようじ)主将(2年)は「明るく、はつらつとしたプレーで優勝をめざします。主将として、仲間を鼓舞していきたい」と強気に語った。 大会は3月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。(渡部耕平)