米大リーグ・ドジャースの山本由伸(25)が28日(日本時間29日)、アリゾナ州サプライズで行われたレンジャーズとのオープン戦に初登板し、2回を被安打1、無四死球、3三振の内容で無失点に抑えた。 昨季のワールドシリーズ覇者を相手に、抜群の制…

 米大リーグ・ドジャースの山本由伸(25)が28日(日本時間29日)、アリゾナ州サプライズで行われたレンジャーズとのオープン戦に初登板し、2回を被安打1、無四死球、3三振の内容で無失点に抑えた。

 昨季のワールドシリーズ覇者を相手に、抜群の制球力を披露した。最速96マイル(約155キロ)にスプリットやカーブ、カットボールを織り交ぜ、コースの隅をきっちりと突いた。打者6人に与えた四死球はゼロ。全19球のうちにボールは3球だけ。「しっかり落ち着いて投げられた」

 新天地でのデビュー戦となった山本には、思わぬサプライズもあった。

 この日の試合はレンジャーズのキャンプ地で行われた“遠征”。そこに、出場予定のなかったチームメートの大谷翔平(29)も駆け付けた。

 これには山本も「まさか(大谷が)来ると思わなかった。すごくうれしく思いました」

 予定の2回を投げ終えると、観客から祝福の拍手を浴びながらベンチへ下がった。大谷からは「まあ、まずまずだな」と声をかけられたという。

 27日のホワイトソックス戦では、大谷が移籍後初出場を迎え、2点本塁打を放った。ロバーツ監督は「きのうは翔平がデビューし、きょうは由伸がデビューした。いま、とてもエキサイティングな時期だ」と満足そうに語った。(サプライズ=高橋健人)