レンジャーズ打線を相手にしっかりと「結果」を残した山本。(C)Getty Images 上々の“デビュー”だった。 現地時間2月28日、ドジャースに所属する山本由伸は、敵地レンジャーズとのオープン戦に先発登板し、2回(19球)を投げ…

レンジャーズ打線を相手にしっかりと「結果」を残した山本。(C)Getty Images

 上々の“デビュー”だった。

 現地時間2月28日、ドジャースに所属する山本由伸は、敵地レンジャーズとのオープン戦に先発登板し、2回(19球)を投げて1安打、無失点、3奪三振で降板。メジャー初実戦で昨季のワールドシリーズチャンピオンを圧倒した。

【動画】強打者セミエンから奪った初三振! 山本由伸の快投をチェック

 まだ春先の1登板に過ぎないが、それでも強力打線を相手にしっかりとアピールしてみせた。

 初回に先頭のマーカス・セミエンを空振り三振に仕留めた山本は、続くエバン・カーターにセンター前ヒットを痛打されたが、ワイアット・ラングフォードをサードへの併殺打として危なげなく後続を断ち切る。これで勢いに乗った背番号18は、2回は2奪三振を含む三者凡退に仕留め、笑顔でマウンドを降りた。

 投じた19球のうち16球がストライクで、驚異のストライク率84.2%を記録した山本。予定していた2イニングを危なげなく終えた25歳には、指揮官も太鼓判を押している。

 試合後にドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、地元局『SportsNet LA』のフラッシュインタビューで、「非常に効果的なピッチングができていたと思う」と称えた。

「ヤマモトは自分の感情もしっかりとコントロールしていた。今日は間違いなく興奮していたはずだけど、それを感じさせなかった。私からすれば、それも驚きではない。彼はただプロとして、速球、スプリット、スライダー、カーブを使って攻めた。今日の内容は本当に良かったし、自分の仕事をしてくれた」

 無論、この日最大級の注目を集めたのは山本だった。そうした周囲からのプレッシャーをものともしなかった胆力を指揮官は、「他のリーグや海外からやってきた投手ということで期待感もあるけど、それだけではない」と絶賛。「才能そのものが可能性を秘めている。だから球団として、彼がどんな活躍を見せてくれるのかとても楽しみにしている」と期待を寄せた。

 笑顔でデビュー登板を終えた山本。メジャーでのファーストステップは成功したと言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】山本由伸はどれだけの成績を出せば「成功」か MLB識者に問う”投手史上最高額”の右腕に求められる結果

【関連記事】「この顔を見てよ!」ド軍主砲フリーマンが大谷翔平と愛息子の2ショット披露 米ファンもほっこり「ショウヘイは最高」

【関連記事】始まりは大谷翔平の提案 バレロ代理人が米誌に明かした“994億円後払い”契約誕生の舞台裏「僕はお金なんて必要じゃないと」