1着馬には3月31日(日)、阪神芝2000mで行われる大阪杯への優先出走権が与えられる金鯱賞(3月10日・中京芝2000m)。ここへ出走を予定している馬たちが、今朝28日にレースへ向けた1週前追い切りを行っている。  先週から栗東での追…

 1着馬には3月31日(日)、阪神芝2000mで行われる大阪杯への優先出走権が与えられる金鯱賞(3月10日・中京芝2000m)。ここへ出走を予定している馬たちが、今朝28日にレースへ向けた1週前追い切りを行っている。

 先週から栗東での追い切りを開始しているノッキングポイント(美浦・木村哲也厩舎)。朝一番のCWで戸崎圭太騎手が騎乗し、ステルナティーアとの2頭併せ。6F標識を通過するところで3馬身ちょっと後ろから追走。その差がじわじわと詰まりながら3コーナーから4コーナーへと入っていく。

 最後の直線に向いた時には、内を回ったこともあって1馬身ちょっとのところまで差を詰めていて、楽な手応えで前に並びかけてくる。最後は少し先着したかなという形でフィニッシュして、時計は6F79.3〜5F65.1〜4F50.7〜3F36.6〜2F23.2〜1F11.4秒だった。

 昨年の金鯱賞の覇者、プログノーシス(栗東・中内田充正厩舎)は1回目のハローが終了したCWへ川田将雅騎手を背に入場。馬場が開場してからしばらく時間が経っていて、他馬はおらず、自分のリズムでゆったりと進めていく。この走りができるのは、勝手知った鞍上だからこそできることだろう。

 最後の直線に向いて、この馬の本気の走りを見たのが、ラスト150mくらい。そこまでの走りとはまるで違う雰囲気でスピードとパワーのバランスが噛み合った走りでフィニッシュ。その勢いは1コーナー過ぎまで続いていた。

 時計は6F83.2〜5F67.7〜4F53.1〜3F37.7〜2F23.2〜1F11.2秒。昨年の1週前追い切りよりも6F時計は遅くなったが、ゴール前で感じた迫力は素晴らしかった。

(取材・文:井内利彰)