重賞レースを含めば、JRAだけで年間900以上ある「レース名」。何気なく目にしている名前でも、その裏側には秘められた謎がある。そこでレース名の疑問をJRAに直撃してみた。  レース名には地名のほかにも、河川や山、植物や星座、鳥の名前に…

 重賞レースを含めば、JRAだけで年間900以上ある「レース名」。何気なく目にしている名前でも、その裏側には秘められた謎がある。そこでレース名の疑問をJRAに直撃してみた。

 レース名には地名のほかにも、河川や山、植物や星座、鳥の名前に至るまで、様々なジャンルの言葉が採用されており、ファンの関心をひいている。そもそもレース名はどのように決められるのか。

 JRAに聞いたところ、番組編成を行っている部署が中心になって名前を決定しているという。念頭に置くのは、「お客様にとってなじみ深い競走名を継続すること」。レース名から競走条件を思い浮かべるファンも多いため、“継続性”を第一に考えているようだ。

 現在、レース名が付いているのはすべて特別戦。まずは、能力が高い馬の出走が見込まれるレースを特別競走に指定し、そこから実施される時期・競馬場・距離・馬場・競走条件などを考慮して決めていく。

 例えば、2歳および3歳春の競走には季節の花、草木の名前(カトレア、さざんか、福寿草など)をあてているほか、3(4)歳以上には季節にちなむ名称、競馬場周辺の地名、河川、湖沼、山岳名、誕生石、月名、星座名などが使われている。

 出走表や中継番組のテロップなど、様々なところで目にする「レース名」には、より親しんでもえるようにと、こだわりを持って付けられていた。