日本大学アメリカンフットボール部(1月に廃部)の違法薬物事件で、警視庁は26日、いずれも同部の元部員で20代の男性6人(3年生4人、当時4年生の卒業生2人)を、麻薬特例法違反容疑で書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。同部での立件は…

 日本大学アメリカンフットボール部(1月に廃部)の違法薬物事件で、警視庁は26日、いずれも同部の元部員で20代の男性6人(3年生4人、当時4年生の卒業生2人)を、麻薬特例法違反容疑で書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。同部での立件は計10人になった。

 6人の送検容疑は昨年2~6月、東京都内で大麻と認識しながら違法薬物を所持したというもの。ほかに元部員で3年生の20代男性も今後、同容疑で書類送検する。

 日大アメフト部では昨年7月、東京都中野区の寮から乾燥大麻などが見つかった。昨年8月下旬の学内会議では、部員計11人の大麻使用の疑いが報告された。

 警視庁が捜査し、3年生部員の男性(21)が麻薬取締法違反罪で昨年8月に起訴され、懲役1年4カ月執行猶予3年の判決を受けた。昨年10月には4年生部員の男性(22)が、昨年11月には3年生部員の男性(21)がそれぞれ麻薬特例法違反容疑で逮捕され、その後に略式命令を受けた。昨年11月にはさらに3年生部員の男性(21)が麻薬特例法違反容疑で書類送検され、その後に不起訴処分になっていた。

 薬物問題では大学のガバナンスも問われ、日大現学長の酒井健夫氏は年度末で辞任することが決まった。今年度の経常費補助金(私学助成)は全額が不交付と決まった。(三井新)