昨年に右ひじ手術をし、今季は打者に専念する大リーグ・ドジャースの大谷翔平(29)が、韓国・ソウルでの開幕戦(3月20日)を前に「50打席」の消化をめざしている。来週にもオープン戦に出場し、さらに実戦感覚を養う。 24日(日本時間25日)は…

 昨年に右ひじ手術をし、今季は打者に専念する大リーグ・ドジャースの大谷翔平(29)が、韓国・ソウルでの開幕戦(3月20日)を前に「50打席」の消化をめざしている。来週にもオープン戦に出場し、さらに実戦感覚を養う。

 24日(日本時間25日)は昨季まで所属したエンゼルスの球場でオープン戦だったが、大谷はアリゾナ州グレンデールの球団施設に残って調整した。午前11時ごろから、室内練習場へ。大谷が「ビジョン」と呼ぶ、投手の映像が付いた最新型打撃マシンで打ち込みをしたとみられる。

 手術明けのこのキャンプでは、自分のペースでの調整が続く。首脳陣には開幕戦までの目安として、実戦と実戦形式での打撃練習を合わせて「50打席は立ちたい」と話している。

 24日までに実戦形式の打撃練習を3度行い、計6打席に立った。実戦形式の数に含める「ビジョン」での打撃練習も5打席以上立っており、少なくとも11打席は消化した。

 ロバーツ監督はこの日、大谷のオープン戦出場について「来週出る」と明言。大谷が遠征に同行する可能性は低く、27日(日本時間28日)、ホームであるホワイトソックス戦の出場が有力だ。

 「(開幕に)十分、間に合うとは思います。早い段階で、トータルでは50にいくんじゃないかなと思います」と話していた大谷。韓国での「ドジャース・大谷」デビューが現実味を帯びてきた。(グレンデール=高橋健人)