女子バレーボールVリーグ2部の市民球団「ブレス浜松」は、静岡県西部の8市町と、スポーツ振興や健康づくりで包括連携協定を結んだ。18日にサーラグリーンアリーナ(浜松市浜名区)であったホームゲームの試合前、会場のファンに報告した。 浜松市とは…

 女子バレーボールVリーグ2部の市民球団「ブレス浜松」は、静岡県西部の8市町と、スポーツ振興や健康づくりで包括連携協定を結んだ。18日にサーラグリーンアリーナ(浜松市浜名区)であったホームゲームの試合前、会場のファンに報告した。

 浜松市とは昨年9月、磐田、菊川、掛川、湖西、袋井、御前崎各市と森町とは今月、それぞれ協定を締結した。クラブはバレーボールを通じた地域振興や健康づくり、地域の魅力発信に協力する。自治体側はブレスのPRや集客を支援する。今秋に立ち上がる国内最高峰の「SVリーグ」への参加も後押しする。

 磐田市の鈴木賢司・自治市民部長は「指導者講習や子どもたちのバレーボール教室を通して、健康づくりにも役立てたい」と話す。

 地域との連携を求められるSVリーグへの参加に向け、ブレスは昨年12月に「バレーボールシティ構想」を発表。地元企業や自治体と関係を深めることや、次世代の選手育成に取り組むことなどを掲げた。

 SVリーグ入りには、売上高などの基準もあることから、さらなるファン層の拡大も課題だ。この日は8市町から小学生を20人ずつ招待した。

 現役時代、日本代表のエースアタッカーとして活躍したブレスの大林素子ゼネラルマネジャーは「みんなでチームを応援する態勢が整ってうれしく思う。8市町の力、最終的には日本全国を巻き込めるようなチームづくりを進めたい」と話した。森島康之代表理事は「浜松市以外のみなさんにも『ホームタウン』と呼んで頂けるよう親密な連携を深めたい」。

 ブレスは今季ホーム最終戦となる18日の試合でも上位の「JAぎふリオレーナ」を下し、7連勝。観客数も今季最高の1485人を集めた。さらに24日の「千葉エンゼルクロス」戦でも勝ち、10勝5敗で4位に浮上した。(大平要)