相撲の四股は、邪気をはらい大地を鎮める神事に由来するとされる。 横綱照ノ富士が24日、熊野本宮大社=和歌山県田辺市=で土俵入りを奉納した。熊野は古くから「よみがえりの地」とされ、照ノ富士は能登半島地震からの復興や世界平和への願いを込めた。…

 相撲の四股は、邪気をはらい大地を鎮める神事に由来するとされる。

 横綱照ノ富士が24日、熊野本宮大社=和歌山県田辺市=で土俵入りを奉納した。熊野は古くから「よみがえりの地」とされ、照ノ富士は能登半島地震からの復興や世界平和への願いを込めた。

 約600人(大社発表)の前で「不知火型」の土俵入りが披露された。

 照ノ富士は、大関昇進後にけがで序二段まで落ち、そこから横綱になった。今回、大社側が「熊野を体現する横綱」としてお願いしたという。

 照ノ富士は「いろんなことがあったが、二度と起きないようにという思いをこめた。春場所(3月10日初日)はいい結果を出したい」と語った。(伊藤秀樹)