第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会(やまがた雪未来国スポ)は23日、山形県上山市で行われた女子のクロスカントリー競技(5キロ)で、県勢の活躍が相次いだ。少年女子は大場明咲(あさき)選手(15)が3位、成年女子Bは青木富美子選手(…

 第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会(やまがた雪未来国スポ)は23日、山形県上山市で行われた女子のクロスカントリー競技(5キロ)で、県勢の活躍が相次いだ。少年女子は大場明咲(あさき)選手(15)が3位、成年女子Bは青木富美子選手(57)が7位に入った。

 大場選手は表彰台に上がると、満面の笑みを浮かべた。表彰式後、「自分の努力した結果が出て、ホッとしている」と話した。

 前半は10位前後に位置していたが、「後半上げればいい」と自分に言い聞かせた。ゴールまで1キロを切った地点でコーチから「3番か4番!」と声が飛んだ。「3位に食い込みたい」。ギアを上げ、ゴールした。

 会場の坊平高原クロスカントリー競技場は起伏に富んだコース。「他県の選手より練習している分、ペース配分がうまくできた」

 尾花沢市立福原中の3年。小学1年で競技を始め、全日本小学生選抜クロスカントリースキー大会で優勝するなど好成績を残してきた。ただ、今月、長野県野沢温泉村であった全国中学校スキー大会では思うような結果を残せなかった。「全中での悔しさを国スポにぶつける」。わずかな期間で監督とマンツーマンでフォームを改善。この日は、より前に進めるようなフォームで臨み、全中で課題だったペース配分もうまくいった。

 「よくやったね」。ゴールに滑り込んだ大場選手を、たたえたのが成年女子Bのスタートを控えた青木選手(真室川レーシングチーム)。「パワーをちょうだい」と言って、大場選手と握手した。国体・国スポ33回出場のベテランはゴール後、「声援が聞こえてうれしかった。楽しいレースだった」と振り返った。(高橋昌宏)