2月22日は猫の日。「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせにちなんで、猫の日実行委員会と一般社団法人ペットフード協会が共に定めた記念日である。日本人に広く愛されているネコだが、競馬界では馬名として多く登場することをご存知だろうか。今回は…

 2月22日は猫の日。「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせにちなんで、猫の日実行委員会と一般社団法人ペットフード協会が共に定めた記念日である。日本人に広く愛されているネコだが、競馬界では馬名として多く登場することをご存知だろうか。今回はネコに関連する名がついた競走馬や、馬と猫の関わりについて紹介したい。

 名前にネコが入る有名競走馬といえばネコパンチが思い浮かぶ方が多いだろう。馬名意味はそのまま「猫パンチ」。江田照男騎手とのコンビで、12年日経賞を12番人気の評価ながら勝利したことは印象的だった。引退後は東京競馬場で誘導馬としても活躍。現在は功労馬として、北海道のノーザンレイクに繋養されている。ネコから始まる名前の馬はこれまで63頭おり、ネコジャラシやネコニャンニャン、ネコニナリタイなど、個性的な名前が並んでいる。

 次に「ニャン」が入った重賞馬といえばオニャンコポンがいるが、こちらは「偉大な者(アカン語)」という意味でネコとは関係ない。馬名に「ニャン」が入ったJRA現役馬はオニャンコポンのほかにニャンチンノン、ヒロニャン、モズマサニャンの4頭。2000年以降の登録抹消馬には14頭いる。対照的に「イヌ」から始まる馬名はこれまでイヌノサンポやイヌハワントナクなど4頭のみで、ネコに関わる馬名は高い人気があることが伺える。

 また、世紀の大種牡馬ストーム“キャット”(Storm Cat)も忘れてはならない。タバスコキャット(Tabasco Cat)、ディスクリートキャット(Discreet Cat)など、同馬の血を引く馬にはキャットが付くものも多く、JRA現3勝クラスのメインクーン(母の父Storm Cat)は猫の品種を由来としている。

 これまで馬名に注目してきたが、最後に馬と猫の関わりについて紹介しよう。先述したネコパンチが繋養されているノーザンレイクには牧場猫として知られるメトがいる。メトは同ファームに預託されているメイショウドトウとの様子がSNSで大きな話題に。フォトブックも出版されるなど、ファンの注目を集めている。ネコパンチの入厩は、猫のメトが話題になった事を受け、牧場側がJRAにオファーをして実現したものだそう。まさに「ネコ」が繋いだ第三の馬生だった。

 猫の日は「ネコと一緒に暮らせる幸せに感謝し、ネコと共にこの喜びを噛みしめる日」という意味が込められている。愛猫と過ごす方はこの日に感謝しつつ、競馬ファンにとってもネコに関わる競走馬を思い出したり、応援してみる機会としてはいかがだろうか。