神林崇亮主将(人4=埼玉・早大本庄)――今大会を振り返っていかがでしたか 今大会の目的は慶大に勝ちたいというところがいちばん強くありました。そういう意味では慶大に勝てたのはすごくうれしいことだなと思います。あとは自分がずっといた小型乗用の部…

神林崇亮主将(人4=埼玉・早大本庄)


――今大会を振り返っていかがでしたか

 今大会の目的は慶大に勝ちたいというところがいちばん強くありました。そういう意味では慶大に勝てたのはすごくうれしいことだなと思います。あとは自分がずっといた小型乗用の部で後輩と同期がそれぞれ1位をとれたことも嬉しく感じています。来年に向けてのことを考えれば、貨物は今レベルが上がってきていますがしっかりと技術をアップしていかなければならないと思います。

――全日本総合杯を獲得されましたが1年間を振り返っていかがでしたか

 まだ総合杯を獲得したという実感がそんなに湧いていないです。やっぱり1年間やってきて思ったのは、誰かが強い、選手が強いという部活じゃなくてみんながそれぞれ強いということです。車の整備をする人たちも、選手を教えるような人たちもスタッフの方々もそうですし、みんながそれぞれ自分のやるべきことに対してプライドをもっているというか、信念をもってやっているなと思っています。だから結果的に強いチームができあがったのかなと思います。

――4年間を振り返っていかがでしたか

 自分たちが入部したときから総合杯を獲得しているという状況だったのは、本当に運がいいなと思っています。強いチームにいたから自分たちも強い結果を残せたと思います。元々強いチームにいさせてくれた先輩方には本当に感謝したいと思います。あとはその結果を無駄にせずに、自分たちが4年生のときにもしっかりと結果に残せたことが嬉しいなと思います。

中野龍太主務(法4=東京・小石川中教校)


――今大会を振り返っていかがでしたか

 今大会は全日本フィギュア(全日本学生運転競技選手権)という1つの大会ではありましたが、1年間を通して早大自動車部が目指している全日本総合杯、年間チャンピオンがかかった大会ということもあって、ライバルである慶大の前で必ずゴールしなければならないという状況でした。そこだけ見るとすごくプレッシャーのかかる大会ではありました。

――自分の走りは振り返っていかがでしたか

 今まで何度かフィギュアでも、昨年はダートでも選手として出場させてもらいましたが、なかなか自分の納得のいく走りはできていなくて、その度に不甲斐ない姿を見せていてサポートしてくれている部員に申し訳ないという思いはありました。今大会では不甲斐ない走りは見せないようにしようということと、全日本総合杯がかかっているということで必ずライバルである慶大よりは前に出ようということを意識して走りました。

――これまでの練習はどうでしたか

 今大会に向けて自分は今までとは比べものにならないくらい努力をしたつもりです。もちろん日ごろの練習から努力は欠かさないようにしていましたが、慶大に対して早大は練習時間をとれないという弱点があります。慶大は自前の練習場を所有していていつでも好きな時に練習できますが、早大はどうしても土地がないので週末にしか練習ができないです。限られた練習時間をどう使うかということに関して、今まで以上に頭を使うようにしました。

――最後の学連戦となりましたが、いかがでしたか

 目標そのものが個人的には慶大の前に出るということだけで走っていたので、実際そんなに緊張せずに走ることができたのかなと思います。出走の直前にコーチの方から、今は総合杯のためには攻めるしかない状況だぞと言われてはいましたが、僕がどれだけがんばったところで、フィギュアの団体戦のルールとしては慶大より前にいればいい、それ以上のことは望めないというものでした。だから変に気負うこともなく4年間の最後の走りができたのかなと思います。

――最後に4年間を振り返っていかがでしたか

 自分はすごくラッキーだったなと思います。1年生の時に4年連続で全日本総合杯、日本一を獲るんだという目標をもって入部しました。先輩、同期をはじめOB、OGのみなさまや後輩たちなど、周りの人たちに恵まれ、中止になった2020年を除いてですが、自分が立てた目標である4年連続日本一を達成できて、達成させてもらったので、本当に運が良かったなと思います。

石山萌乃(文構3=神奈川・日女大付)


――大会を振り返って率直にいかがでしたか

 第1として、全日本総合杯という部が全体として掲げている目標を達成できたことはすごく良かったなと思います。小林と女子団体をフィギュアでとることができ、総合杯もとることができたのも嬉しかったです。個人的に昨年の全日本フィギュアで個人優勝した後に2022年の学連大会では1度も勝てていなかったので、フィギュアでようやくまた優勝できたので、それが本当にほっとしました。今年の春の全関ジムカーナ(全関東学生ジムカーナ選手権)の時にあまりチームとしてのまとまりが今ほどはなかったですが、今回の全日本フィギュアは本当にみんなで勝ちにいく、勝ちにいったという感じがとても楽しくて、いいチームだなと思っていました。

――チームのまとまりを感じたのは練習や準備の段階からでしたか

 フィギュアの練習は選手が決まってから1カ月弱ありましたが、今までよくある傾向として選手が決まった後は選手じゃない人はただひたすらサポートしなければならなくて、周りでペナルティを見て、言い方は悪いですが雑用みたいに思われるようなことしかやることがないというネガティブなイメージがありました。でも今回は全然それが違っていて、全員で勝つんだという感じがして今までにないような雰囲気で、誰も嫌々やっている感じがなくて、いろいろなところからみんなすごく勝ちたいと思っているし、チームとしてまとまって強くなったなと思いました。

――走りは振り返っていかがでしたか

 全然だめでした。結果が勝てたので、今こう「全然だめだった(笑)」みたいに話せますが、とてもじゃないけど良い走りとは言えない走りでした。例えば秒数だけで言えば、練習の時出していた秒数からは30秒以上遅いです。何回車を前後させるかという手数というものがあり、練習では最小手数から1カ所、2カ所増えてしまうことはありましたが、安定して手数が整っていました。本番はこれでもかというくらい手数が増えてしまって、すごく緊張していたし、あまりうまく乗れなかったなという気はしています。私は部内戦では「行けるでしょ」みたいな感じでごり押しして、タイムは出るけどペナルティしてしまうという走りの傾向かなと個人では思っていました。本番はそれは防ぐことができ、同乗減点が1つありましたが、それ以外の減点はなかったので良かったかなと思います。

――練習の満足度はいかがでしたか

 もちろん練習に終着点はないですが、わりと練習できたし手応えも昨年に比べるとある、自信もあるという感じでした。

小林眞緒(創理3=福岡雙葉)


――今大会を振り返って率直にいかがでしたか

 いちばんは安心しました。嬉しいというよりも安心の方が大きかった気がします。昨年は運良く優勝することができたので、昨年度の優勝者として勝たないといけないという思いもありました。周りの指導者含め先輩方も「まあ絶対に勝つだろう」と考えていたと思うので、負けることが許されないような状況で、嬉しいというよりは安心したという感じでした。

――車からおりて笑顔だったのはそういった安心から出たものでしたか

 直後はやっぱり自分がペナルティしているかどうかというのが確信がなかったので、走りにほっとしていたという思いはあまりなかったです。車内に入る前くらいからずっと緊張で震えていて、震えた状態でずっと6分間くらい運転していました。やっと車からおりて震えが落ち着いてきたのにほっとしていたという感じでした。

――走り自体はいかがでしたか

 練習で出した自分の最高タイムのちょうど1分くらい遅く帰ってきていますが、大会だからそれくらい悪くないのかなと思いつつも、これからの課題である練習と試合とのギャップをもっと縮めないといけないというのはあるかなと思います。本当だったら30秒以内に納めたかったですが、どうしても1分以内になってしまったラグがあったというのは考えなければいけないなと思います。

――大会までの練習のできはいかがでしたか

 練習量としてはたくさん走らせてもらいました。時間はあればあるほどいいのでもっと突き詰めたいとはずっと思ってはいました。大会会場が関東ではないということで、前日に美浜サーキットさんという愛知県のサーキット場を貸してもらうことができたので、今回は良かったですが、これがもし近くで前日練習ができないという状況だったらまた結果が変わっていたのかもしれないと思います。

――来シーズンの目標をお願いします

 私は今シーズン優勝を獲得してきて、2年生のころから頑張ろうという気持ちで総合杯を今2連続で獲得できています。来年こそ全部とる、6大会で優勝して総合杯もまた300点で優勝して、卒業したい、卒部したいと思います。

近藤怜(先理3=岐阜)


――今大会を振り返っていかがでしたか

 個人の結果としては全然満足していませんが、団体としては長年勝てていない慶大に勝てたというのはすごく大きなことだと思います。

――ご自身の走りを振り返っていかがでしたか

 ペナルティがあった場所があり、そこは練習の時には1度も危なくなることもなく、完全にそこは準備不足だったのかなと思います。そこが原因で負けたというよりかは、他の部分との積み重なりで結果的に負けたという感じだったので、まだまだだなと感じました。

――練習のできはいかがでしたか

 回数に関してはすごくたくさん練習させてもらいました。それ以外にも今年は今までよりも選手以外からのサポートがすごく手厚かったなと思っています。とくに主将の神林さんとか、副将の古林(望、商4=東京・早実)さんとかそういった方々がすごく手厚くサポートしてくださって、今回乗用は優勝できましたが、お2人が乗用だったということもあってそれがすごく顕著に表れてたのかなと思います。貨物があまり結果が良くなかったので、来年戦っていくためには自分はもちろん選手を目指しますが、他の選手とか他の面々に対してサポートができるような人になっていかなければいけないとすごく感じました。

――来シーズンへの目標をお願いします

 今回同じ部門で走った中大の選手は同期で、フィギュアもそうですし他の種目でも言ってみればライバルみたいになっているので、いちばん近い次の全関フィギュア(全関東学生運転競技選手権)で勝てるようにがんばりたいなと思います。

柳内滉洋(基理3=東京・早大学院)


――ご自身の走りを振り返っていかがですか

 かなり練習通りにできたかなと思います。すごくたくさん練習させてもらったので、だいたいどこでハンドルをきる、どこで止まるというのは明確に分かりきっていました。本当に予定通り走ることができたかなという感じです。また出走が後の方だったので強そうなライバルは走り終わっていて、その情報もちらほら聞いていました。その結果わりと安心して走ることができました。

――どのくらいの期間練習されていましたか

 本番のコースが発表されてすぐ練習場にコースを引いて、練習をしていました。どうしても土日メインになってしまいますが、限られた時間の中では相当密に練習できたのでそこがよかったかなと思います。

――どこの練習場ですか

 今回主に使ったのは川越と新潟の松代です。今回、貨物と乗用が全部同じコースを使っていましたが、川越の方はあまり広くなくてコースが被ってしまい2台とも通しの練習ができなかったので、広い松代はよかったですね。

――練習ではどういうことを意識されていましたか

 速すぎるとペナルティのリスクが増えるのでフィギュアは速すぎても遅すぎてもいけないというか、バランスが難しいなとずっと思いながらやっていました。焦らない、落ち着いて走ろうということを常に心がけていて、それが部内での選手選考にもすごく活きたので、その感じでいったら勝つことができました。

――来シーズンの目標をお願いします

 勝ったので当然1位はとり続けるとして、今4年生の方々は層が厚いですが一方で、乗用だと3年男子は僕1人だけなので今後は1、2年の誰かと出場することになると思います。下級生の育成というのは必ずしていかないと今後、団体はとれないので、今まで教わってきたことを自分の言葉にできるように、人に教えられるよう程度にならないと難しいかなと思っていて、そこが課題だと思っています。

大矢根洋(文2=東京・和光)


――今大会を振り返っていかがでしたか

 今シーズン最後の全日本の大会で、総合杯がダート(全日本学生ダートトライアル選手権)とジムカーナ(全日本学生ジムカーナ選手権)の結果から見てもまだどうなるかわからないという状況だったので、できる限り自分の出走で順位をとりたいという気持ちがあり、練習してきました。本当に負けられないという緊張する大会でした。

――ご自身の走行は振り返っていかがでしたか

 スタートの段階でペナルティをしてしまって、自分の個人の優勝はその時点でかなり厳しくなってしまいました。その後はそれ以上ペナルティをすると団体が本当に危なくなるので、とにかくそれだけはしないようにかなり慎重にならざるをえなかったですが、できる限りやりました。

――大会までの練習を振り返っていかがですか

 僕が全体の中であまり速くなかったので、いろいろ練習する時間をもらいました。いろいろな人が、ドライバーじゃない人もアドバイスをしてくれていたのでそう意味では質が良かったなと思います。

――来シーズンの目標をお願いします

 来シーズンは総合杯4連覇を目標にして、1つひとつの全日本では自分は個人で1位をとった上で、チームの団体順位につなげるような、1位をとることのできるドライバーになりたいです。