第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来国スポ」が21日、山形県内で開幕する。県勢としては、選手や監督ら計86人の選手団が参加。地元開催の地の利を生かし、男女総合成績(天皇杯順位)で4位以上を目指す。 国民体育大会(国…

 第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来国スポ」が21日、山形県内で開幕する。県勢としては、選手や監督ら計86人の選手団が参加。地元開催の地の利を生かし、男女総合成績(天皇杯順位)で4位以上を目指す。

 国民体育大会(国体)から名称が変わり、初めてとなる冬季大会。スキー競技会の日程は21~24日で、21日の開始式を皮切りに、山形、上山両市と最上町の3会場で、アルペン・大回転、ジャンプ、クロスカントリー、ノルディック複合の4種目が行われる。

 20日には、クロスカントリーやジャンプなどに参加する選手の結団式が山形市内であった。県教育委員会の高橋広樹教育長が「地元の応援の声を力に変えて、精いっぱい戦ってください」と激励した。

 代表選手による決意表明では、クロスカントリー成年男子Bに出場する鈴木貴弘選手(Team ALLEZ Yonezawa)が「地元開催でプレッシャーも大きいが、蔵王坊平のクロカンコースでの(経験の)数は山形の選手が一番多いと思うので、自信を持って最後まで走り抜きたい」と述べた。

 県内でのスキー競技会は、2014年の「やまがた樹氷国体」以来、10年ぶりとなる。冬季国体スキー競技会ではこれまで、北海道と秋田、長野、新潟3県による「4強」の活躍が目立っていて、今大会では山形は天皇杯順位4位以上を目標としている。

 雪不足でコース(約1050メートル)をほぼ半分にした最上町の赤倉温泉スキー場について、雨で融雪が進んだとして、さらに300メートル程度に短縮することが決まった。(高橋昌宏)