結果TEAM1Q2Q3Q4QTOTAL早大00011駿河台大01203 関東学生春季リーグ(春季リーグ)準々決勝、早大はホーム東伏見に駿河台大を迎えた。序盤から相手の速いパス回しに防戦一方になりながらも粘り強く対応。しかし2クオーター(Q)…

結果
TEAM1Q2Q3Q4QTOTAL
早大
駿河台大

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)準々決勝、早大はホーム東伏見に駿河台大を迎えた。序盤から相手の速いパス回しに防戦一方になりながらも粘り強く対応。しかし2クオーター(Q)の7分、ゴール前の個人技から決められ0-1。3Qの6分、10分にも失点を重ねてしまう。それでも4Qの15分にペナルティコーナー(PC)からDF鈴木悠(スポ3=愛知・向陽)が1点を返した。結局1-3で試合を終え、早大は次週(5月21日)に東農大との3位決定戦に臨む。

 


前線で粘り強いプレーを見せたFW鈴木千心(社4=東京・東学大付国際中教校)

 灰色の雲が厚く垂れこめる東伏見グラウンドで、春季リーグの準決勝は幕を開けた。Bプールを首位で通過してきた駿河台大の勢いは強く、守備に回る時間が長くなる。4分には相手シュートがポスト直撃。続く5分にも際どいシュートを打たれたがGK坂本智美(文構3=福岡・小倉)が防いだ。8分にはDF吉野真啓主将(スポ4=富山・石動)のパスをサークル内でFW鈴木千心(社4=東京・東学大付国際中教校)が受け、相手のプレーがPCの判定。しかしこのPCは取り消しとなり、得点チャンスはお預けに。2Qに入ると7分、自陣の左サイド深みでボールをキープされると振り向きざまに決められ0-1。MF山下天海(スポ3=京都・須知)がマークについたが、相手のキレのある動きに守備陣が一歩遅れるかたちとなった。

 


ドリブルする山下。この日は守備に回る時間も長かった

 まずは1点を返したい早大だったが、3Qに入っても流れは駿河台大ペースで変わらず。6分には押し込まれたところ、1度は坂本がストップしたがこぼれ球を決められ2失点目。10分には中央を突破され、0-3と失点を重ねてしまう。吉野主将も「3Qで2点取られてしまったことが敗因として大きい。みんなの心も折れてしまったのかなとも思う」と話すように、試合全体を振り返ると3Qは少々もったいない展開となった。それでも4Q、今年もチームの好守の中心となる山下が徐々に輝きを放つ。3分には得意のドリブル突破から右サイドへ展開したが、懸命に走ったFW三宅美由紀(スポ3=埼玉・川越女)にはわずかに合わず。それでも15分、再び山下のドリブルからPCを獲得。1度は防がれたが、2度目に鈴木(悠)が決め1点を返した。結果は1-3と敗れたが、最終盤の得点でポジティブな要素を持ち帰ることになった。

 


貴重な1得点の鈴木(悠)。PCのシーンではフェイントが上手く決まった

 当然のことながら、格上・駿河台大とのゲームは難しい内容になった。しかし収穫は多い。昨シーズンの早大は、春季は0-2(2022年5月29日、春季リーグ順位決定戦)、秋季は0-3(2022年10月30日、秋季リーグ順位決定戦)と、駿河台大には無得点の苦しい結果を強いられていた。この日の早大は3点を奪われながらも、PCから一矢報いるなど、去年からの成長がみられた。次週は東農大戦。勝てば昨季は届かなかった順位に手が届く。「3位と4位では、表彰台に乗るか乗らないか、大きな違い」(吉野主将)。誇りと自信を胸に、早大は勝利を目指す。

(記事、写真 大幡拓登)

コメント

安岡裕美子監督(平16人卒=山形・米沢商)

――試合を振り返って率直にいかがですか

 勝ちたかった試合なんですけど、失点が多くなってしまったのが課題になると思います。

――3Qの連続失点がやはり痛かったですか

 失点のされ方、タイミングがイメージとは違ったのでそこに関しては修正が必要かなと思います。

――試合に入る前はどのようなプランで、どのような声掛けをしましたか

 決勝進出のために大事な試合だったので、ディフェンスや練習してきたことを実践して得点に結びつけようという話をしました。

――3失点したものの最後にPCから得点できたのはひとつ良かったポイントかなと思いますがいかがですか

 諦めずに最後までやれるというのはチームの強みだと思うので、あの得点は素晴らしかったです。

――東農大との順位決定戦、どのように準備していきたいですか

 相手も人数少なめなので、しっかりシステムとかの対策をミーティングして1週間ディフェンスから、あとは得点をとることもチームの課題になっているのでサークル内のシュートやPCを取る部分をしっかりと詰めていきたいです。

 

吉野真啓主将(スポ4=富山・石動)

――試合を振り返って率直にいかがですか

 私たちのチームは常に3点目にこだわっていて、というのも試合の流れを決めるのが3点目だと翼さん(山下翼コーチ、令2スポ卒=滋賀・伊吹)からいつも言われていているからなんですが、その3点目を簡単に決められてしまったというのが一番の敗因かなと考えています。

――1、4Qは無失点に抑えられていただけに中盤は少しもったいない結果になってしまったとも感じますがいかがですか

 3Qで2点取られてしまったことがかなり敗因として大きいですし、みんなの心も折れてしまったのかなとも思います。

――準決勝にかける思いは大きかったですか

 新チーム発足から関東2位を目標にして、12月から約5ヵ月間この日に向けて練習してきました。みんなの5ヵ月間が詰まった試合だったと思います。

――昨季は同じ相手に無得点で終わった中、今日は一矢報いるというかたちになりました

 点を決めた選手が、これまでなかなかPCでゴールの無い選手だったので、チームとしてはもちろん個人としても嬉しい得点だったんじゃないかと思います。

――次の東農大戦、どのような思いで臨みたいですか

 3位と4位では、表彰台に乗るか乗らないか、大きな違いになってくると思います。絶対に3位になれるよう頑張っていきたいです。