前半2日間から1週間が空き、秋季関東学生リーグ戦は後半戦が開幕した。早大は第1試合に専大、第2試合に日大との対戦に挑んだ。専大戦では、4年生2人が連続で敗戦したものの、ダブルス以降、下級生の活躍が目立ち見事勝利を収める。一方、日大戦ではダ…
前半2日間から1週間が空き、秋季関東学生リーグ戦は後半戦が開幕した。早大は第1試合に専大、第2試合に日大との対戦に挑んだ。専大戦では、4年生2人が連続で敗戦したものの、ダブルス以降、下級生の活躍が目立ち見事勝利を収める。一方、日大戦ではダブルスまでに3ゲームを落とし後がない状況から徳田幹太(スポ1=山口・野田学園)、柏竹琉副将(スポ4=エリートアカデミー)が勝利し逆転に王手をかけた。しかしラスト磯村拓夢(社1=福岡・希望が丘)が惜しくも敗れ、日大に対し3-4の悔しい敗北となり春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)のリベンジを果たすことができなかった。
早大は1番手に濵田一輝(スポ2=愛知・愛工大名電)を起用。第1ゲームを相手に許す形でのスタートとなるが、サービスを出す位置を変更するなど戦術面での工夫により12-10で第2ゲームを奪取。そのまま3-1で勝利し、早大に先制点をもたらした。2番手に登場したのは杉本和也主将(スポ4=福岡・希望が丘)。激しいラリーを制する場面もあったが、厳しいコースをつかれ満足に攻めきれず1-3で敗戦。続く柏も台から出たサービスを相手に狙われ1-3で敗戦となった。
ダブルスに登場した濵田・徳田組は相手の後陣からの攻撃を抑えきれず第1ゲームを落とす。しかしその後強打を相手のミドルに突き刺すなど好プレーを見せ3-1で勝利を納めた。徳田は続くシングルスでも持ち前の鋭いバックハンドドライブが光り、11-9でフルゲームの激闘を制した。5番手には荒井和也副将(スポ3=福岡・希望が丘)が登場。第1ゲームを奪われるが、第2ゲームでは台から下げられる展開でも粘り強さを見せ15-13で長いデュースを制する。勢いに乗った荒井はそのまま第3、4ゲームを奪取し、早大の勝利を確定させた。
早大の勝利を確定させ、叫ぶ荒井
日大戦1番手も専大戦に引き続きエース・濵田が担う。濵田はレシーブから積極的に攻め相手の3球目にミスを誘うが、ラストは相手の強打を抑えることができず2ー3で惜敗となる。続く2番手・杉本は初手から攻撃的な姿勢で試合を進めていく。強烈なフォアハンドを打ち込み流れをものにした杉本が大切な1勝を挙げ、早大主将としての意地を見せた。3番手の荒井も濵田と同様最終ゲームにまでもつれる展開となり、ラリーでは粘り強く返球していったものの、相手に押され惜しくもこのゲームを落とすこととなった。
続く濵田・徳田組が相手の強敵ペアに敗戦し、早大は後がない展開に。ここから2台同時進行で進められ徳田、柏がそれぞれ試合に挑む。徳田は同じ1年生の吉山僚一選手との対戦となり「同級生で格上の選手なのでとにかく強い気持ちでいこうと意識した」と冷静ながらも果敢に攻める姿が目立った結果、3ー1で勝利を収めた。さらに柏も第1ゲームは11ー1で収めるなど4年生としての意地を見せ、3ー1で快勝。早大の追い上げにより、7番手磯村に勝利は託された。磯村は2ゲームを落とした後、相手に手を出させないスピード感で得点を決め窮地を脱する。しかしこのスピード感に相手が対応し始め最後は連続点を許し敗戦。早大が勝利を決め切ることは出来なかった。
強敵相手に主将の意地を見せた杉本
本日2勝を挙げたい所だったが惜しくも日大に敗北した早大。最終ゲームにまでもつれる春季リーグ戦と同様の展開だったからこそ、選手達はより悔しさを滲ませた。しかしエースが敗れたとしても1ー3で押されている展開から最終ゲームにまで繋ぐことができたのは、紛れもなくチーム全員の力があったからだ。1つでも上の順位を目指し、残り2日間も早大の「チーム力」を発揮して欲しい。
(記事・写真 芳田彩歌、三浦佑亮)
結果
▽第3試合 対専大 ○4-2
○濵田3-1星
●杉本1-3阿部
●柏1-3宮本
○濵田・徳田3-1阿部・野田
○徳田3-2野田
○荒井3-1後藤
磯村 福澤
▽第4試合 対日大 ●3-4
●濵田2-3加山
○杉本3-1伊藤
●荒井2-3辻井
●濵田・徳田1-3小林・吉山
○徳田3-1吉山
○柏3-1小林
●磯村1-3手塚
コメント
徳田幹太(スポ1=山口・野田学園)
――日大戦、ダブルスでは第1ゲーム、第3ゲームでデュースを迎えるなど全体的に競る場面が多かったと思います。あと一歩届かなかった理由としてどんな所が反省点として挙げられますか
相手の吉山選手が3球目鋭いものが多かったのですが、その場面で自分達は簡単なレシーブが多くなってしまいました。いつもと違うレシーブをしてみたり、より工夫ができたなと思っています。
――このダブルスで敗戦してからのシングルスの出番になりましたが、対戦相手がダブルスと同じ吉山選手だったこともあり、ここでの気持ちの切り替えとしてどのようなことを考えて挑みましたか
そうですね、ダブルスのことは一旦忘れて、吉山選手は同級生で格上の選手なので、とにかく強い気持ちでいこうと意識していました。
――実際、最後は相手選手の棄権での終わりとなりましたがそれまでペースを掴みながら試合を進めていたと思います。ご自身のやりたいと考えていたことができた試合だったのでしょうか
気持ちが切れるような相手なのでメンタルの部分で粘り強く戦いに行こうと思っていたら、途中で棄権という形にはなったので粘り勝ちかなと思います。
――日大にあと一歩届かなかった悔しさは大きいと思いますが残り2日間はどんな展開で試合を進めていきたいでしょうか
残り3試合あるので、1試合1試合気を抜かず戦いとにかく全勝して、1つでも上の順位を目指して頑張りたいと思います。