2023年度の日本学生野球協会の優秀選手に、滋賀県内から近江高校の横田悟さん(3年)が選ばれた。県高校野球優秀選手には3年の9人が選出され、大津市内で16日にそれぞれ表彰式があった。 横田さんは近江の元主将。山田陽翔選手(西武)が抜けたあ…

 2023年度の日本学生野球協会の優秀選手に、滋賀県内から近江高校の横田悟さん(3年)が選ばれた。県高校野球優秀選手には3年の9人が選出され、大津市内で16日にそれぞれ表彰式があった。

 横田さんは近江の元主将。山田陽翔選手(西武)が抜けたあと、先頭に立ってチームを引っ張った。

 遊撃手として1年から試合に出場し、甲子園は4度経験。躍動感のある堅い守りで、ピンチの芽を何度も摘んだ。チームは昨夏の滋賀大会で、中止を挟んで5連覇を達成した。

 横田さんはすでに国学院大学の寮に入り、硬式野球部の練習に参加しているという。表彰式には両親が代理で出席。父の正俊さん(52)は「光栄な賞を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです」とあいさつした。

 県高校野球優秀選手に選ばれた9人は、井上幹太さん(滋賀学園)、平井兜侍(とうじ)さん(八幡商)、野下(のげ)陽祐さん(彦根総合)、馬場美波さん(綾羽)、伊藤航太さん(甲西)、南井柊耶(みないしゅうや)さん(瀬田工)、野村青葉さん(近江兄弟社)、橋本琉生さん(水口東)、麻生睦人(よしと)さん(比叡山・軟式)。

 滋賀学園元主将の井上さんは、大阪工業大学で野球を続ける。「表彰されると思わなかったのでうれしい」。綾羽の元マネジャー・副主将の馬場さんは「すごく忙しくて大変だったけど、最後までがんばってよかった」。短大に進学し、アパレル店員をめざす。

 この日は、野球指導者研修会もあった。22、23年のU18(18歳以下)ワールドカップで日本代表の監督を務め23年は初優勝に導いた、明徳義塾高校(高知)の馬淵史郎監督が「世界に通用する日本の高校野球」と題して講演した。(仲程雄平)