レスリング女子で五輪2大会連続金メダルに輝いた金城(旧姓・川井)梨紗子選手(29)が2月11日に京都府舞鶴市を訪れ、子どもたちにレスリングを指導した。「初めての人も競技を好きになってもらえたら」と、自らタックルを受けるなど一緒に汗を流した…

 レスリング女子で五輪2大会連続金メダルに輝いた金城(旧姓・川井)梨紗子選手(29)が2月11日に京都府舞鶴市を訪れ、子どもたちにレスリングを指導した。「初めての人も競技を好きになってもらえたら」と、自らタックルを受けるなど一緒に汗を流した。

 トップ選手と触れ合う機会を設けようと、市レスリング協会が金城選手に依頼した。地元のレスリングクラブに所属する小中高生や未経験の幼児ら約60人が参加し、マット運動で体を動かしたり、実戦形式で技をかけ合ったりした。

 4月から小学生になる宇井木琉(きりゅう)さん(6)は「でんぐり返しや逆立ちは大変だったけど、楽しかった。またやりたい」。金城選手に果敢に挑んだ小学4年の阪根咲楽さん(10)は「強かった。私も大会で金メダルを取りたい」と話した。

 約2時間指導した金城選手は「苦しいことから逃げずに頑張って。強くなったみんなと、また会えるのを楽しみにしています」と笑顔で語りかけた。

 金城選手は石川県津幡町出身。2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級と21年東京五輪57キロ級で金メダルを獲得した。結婚、出産を経て現役を続けている。(富田祥広)