今週の土曜日は、京都競馬場で京都牝馬S(GIII・芝1400m)が行われます。  距離1400mで行われるようになった16年以降の過去8年間で、前走1600m戦組が5勝2着5回3着3回と活躍しています。しかも、6着以下から3頭が巻き返し…

 今週の土曜日は、京都競馬場で京都牝馬S(GIII・芝1400m)が行われます。

 距離1400mで行われるようになった16年以降の過去8年間で、前走1600m戦組が5勝2着5回3着3回と活躍しています。しかも、6着以下から3頭が巻き返しているだけでなく、連対馬が8頭馬券になり、複勝率57.1%の高率を刻んでいるのです。そして今回、前走1600m戦組は4頭で連対馬が2頭。注目必至でしょう。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1200m戦で敗退
[0-0-0-37]複勝率0%
該当馬:コムストックロード、ジューンオレンジ、シングザットソング、スマートリアン、スリーパーダ、ナムラクレア、ボンボヤージ、ムーンプローブ、モズメイメイ

 1400m戦になった16年以降、前走1200m戦からの距離延長馬が大苦戦しているレースだ。21〜23年の阪神開催時を含め、過去8年では[0-1-0-40]である。そして唯一の好走馬は前走勝利馬。しかも連勝と勢いのある馬だった。前走の1200m戦で敗退していた馬には疑問符をつけてみるべきだろう。

※データは1400m戦になった16年以降の過去8年間を対象にしている。なお、21〜23年は阪神で開催されている。

 上位人気が予想されるナムラクレアが消去データに該当しました。

 高松宮記念2着、スプリンターズS3着のGI実績にくわえ、スプリント重賞4勝の格上馬です。それでいながらの斤量56キロは、4歳馬のシングザットソングやモズメイメイの57キロなどに比較して恵まれた印象もあります。また過去に2戦している1400m戦でも、ファンタジーSとフィリーズレビューで2着と連対率は100%を記録しています。

 ただし過去には16年ウキヨノカゼが、おなじくスプリンターズS3着からの臨戦で4人気15着という例も。あくまでも春の目標は次走の高松宮記念ということも考えれば、人気必至なだけに、疑ってみる価値はあるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。