男子バスケットボールの天皇杯準決勝が14日、千葉県船橋市であり、千葉ジェッツは宇都宮ブレックスに78―72で逆転勝ちした。連覇を目指し、3月16日、昨季の年間王者を決めるチャンピオンシップで敗れた好敵手、琉球ゴールデンキングスと対決する。…

 男子バスケットボールの天皇杯準決勝が14日、千葉県船橋市であり、千葉ジェッツは宇都宮ブレックスに78―72で逆転勝ちした。連覇を目指し、3月16日、昨季の年間王者を決めるチャンピオンシップで敗れた好敵手、琉球ゴールデンキングスと対決する。

 ジェッツは立ち上がり、「最低のスタート」(ジョン・パトリックHC)だった。宇都宮の堅い守備の前に6分間ゴールが決まらないまま、一気に16点を失い、第2Qには一時、21点差までリードを許した。

 追い込まれた状況で、日本代表の富樫勇樹選手が「吹っ切れた。無理やりでもこじ開ける」と、相手守備陣に積極的に切り込み、硬さが残る若手を鼓舞。宇都宮の守備が甘くなった後半にゴールが重なり始めた。そして第4Q、逆転に成功した。富樫選手は「天皇杯は連覇がかかっているので、負けたくなかった」と振り返った。

 72―72の試合終了間際に相手を突き放す3点シュートを決めた西村文男選手は試合後、「鳥肌の立つような応援、ありがとうございます。今日はバレンタインデー。僕らからのプレゼントになったかな」とブースターに呼びかけた。(本田大次郎)