全日本学生選手権(全日本インカレ)の予選会、東日本学生選手権(東インカレ)が開催された。早大フィギュア部門からは総勢10人が出場し、それぞれが磨きをかけてきたプログラムを披露。男子3・4級では坂﨑愛介(基理1=東京・早大学院)が1位、男子…

 全日本学生選手権(全日本インカレ)の予選会、東日本学生選手権(東インカレ)が開催された。早大フィギュア部門からは総勢10人が出場し、それぞれが磨きをかけてきたプログラムを披露。男子3・4級では坂﨑愛介(基理1=東京・早大学院)が1位、男子7・8級では山田琉伸(人通1=埼玉栄)が3位という成績を残した。

★1日目 男子3・4級、男子5・6級

 今年の東インカレ、早大フィギュア部門のトップバッターは新入部員の坂﨑愛介(基理1=東京・早大学院)。大学入学を機に競技を再開した坂﨑は、出場予定だった7月の大会を欠場したため、今大会が大学デビュー戦兼復帰戦となった。ブルーのシャツにグレーのベストを合わせた衣装を身にまといリンクに登場し、軽やかに演技をスタートした。冒頭の1回転アクセルから始まり、コンビネーションを含むジャンプを次々と着氷。特に2本目の2回転トーループは「1回も跳べたことがなくて、ぶっつけ本番」だったというが、転倒せずに決めると、リンクサイドで演技を見守っていた主将の岡島右京(商4=東京・早大学院)と同期の山田琉伸(人通1=埼玉栄)から歓声が上がる。『Bones』に合わせて堂々とプログラムを演じ切った。「(大会に)出るだけで嬉しい、楽しいという気持ちが出せた」と語ったように、笑顔が光る演技を披露した坂﨑。疲れが出る終盤でのスピンのミスはあったものの35・71点で1位につけ、大学デビュー戦で見事優勝を飾った。


『Bones』を演じた坂﨑

 坂﨑に続いて登場したのは今季主将を務める岡島。今大会では新しいプログラム、『トスカ』を初披露した。序盤の3回転トーループは両足で着氷。中盤の2回転フリップからのコンビネーションジャンプは、最後のアクセルで転倒してしまう。1カ月ほど前に負ったケガの影響でジャンプが不調だったと、ジャンプに乱れが生じた。それでも、『トスカ』の重厚感のあるドラマチックな曲調に合わせ、全身を大きく使って表現。「細かいところをしっかりやりつつ感情を出すということを重要視していた」と、迫力のある動きや気迫のこもった表情で魅せた。コンディションに不安がある中、体力を消耗する振り付けが多いプログラムを全力で演じ切った岡島。得点は59・26点で6位。「ジャンプの調子もあまり良くなく、体力もなかったのでもうちょっと戻さなければいけないなと感じた大会になった」と振り返る。大学4年の特別なシーズンに選んだプログラム『トスカ』とともに、1月の全日本学生選手権(インカレ)に向けて滑りにさらに磨きをかけていく。


『トスカ』を演じた岡島

★2日目 女子6級

 大会2日目には女子6級の競技が行われ、早大からは3人が出場した。トップバッターは23番滑走の栁田梨穂子(創理1=埼玉・川越女)。初めての東インカレ出場に、演技前は「ずっと心臓の音が聞こえるくらい緊張していた」という。それでも転倒なく演技をまとめ、本人も「久しぶりに大きなミスがなかった」と振り返る好演技を披露。冒頭の2回転アクセルをはじめ回転不足などのミスはあったものの、演技の全体の流れを途切れさせることなく『レ・ミゼラブル』の壮大な曲に乗って演技を行なった。得点は50・50点と、前戦から12点ほど点数を上げた。今大会での演技内容、点数を振り返って笑顔を見せた栁田だが、スケーティングスキルやスピード感の向上を目標に掲げ、練習に励む。


『レ・ミゼラブル』を演じた栁田

  妻鹿愛(政経2=大阪桐蔭)も今回、初の東インカレ出場を果たした。全日本インカレへの出場権を得ること、そしてケガからの復帰段階にある中で、「できることを一つずつ精一杯やる」ことを目標に大会に臨んだ。仲間や観客からの声援を力に演技を始めた妻鹿は冒頭、3回転トーループに挑戦。回転不足の判定とはなったが、何度も「(演技構成に)絶対に入れたい」と話していたジャンプを着氷した。その後の2回転アクセルは2本とも1回転となり得点を重ねることができなかったが、後半は巻き返しを見せ、結果は全体8位。早大勢トップの成績を残した。目標としていた全日本インカレ出場を決め、「ケガに気をつけながら、(中略)自分の出せる100パーセントをかたちにして、表彰台などを狙っていきたい」と強く意気込む。


『Beethoven’s 5 Secrets』を演じた妻鹿

  2年連続で出場していた全日本インカレ出場へ、副主将の千葉紫織(文構3=東京・筑波大付)は3回目の東インカレに臨んだ。スケート靴が合わないトラブルがありながらも大会直前には良い練習を行えており、自信を持った状態で大会に挑むことができていたという。鬼門の2回転アクセルがダウングレードの判定になるなど思い描いていた演技内容とはならなかったものの、大きな過失なく『オペラ座の怪人』を滑り切り、「8割くらい練習のかたちにできた」と振り返った。演技をまとめ、全体10位で3年連続の全日本インカレ出場を決めた千葉。今回目指していた「120パーセント出す」演技を次の舞台で披露するため、エレメンツに加えて演技のクオリティにもフォーカスし、練習を続けていく。


『オペラ座の怪人』を演じた千葉

★3日目 男女7・8級

 大会最終日、午前に行われた男子7・8級の競技には2人が出場した。先に演技を行なったのは山田琉伸(人通1=埼玉栄)。前戦の東京ブロックでは自己ベストを更新する演技を見せながらも、ジャンプの回転不足を課題としていた。課題克服に向けて練習を積んできた中迎えた東インカレでは、3回転アクセル以外の全てのジャンプを大きなミスなく着氷した。後半のコンビネーションジャンプで軽度の回転不足の判定を受けたものの、これまでの試合と比べると減点要素の少ない演技を披露。「数日前の練習から回転不足がなくなってきて、本番も良い感じにジャンプが入っていた」と手応えを口にした。得点は121・18点と大台に乗せ、技術点では全体トップの点数をマークした。課題を冷静に分析し、試合ごとに成長を見せる山田。今後もその演技から目が離せない。


『ピアノ協奏曲第1番』を演じた山田

 全体の17番滑走で登場した廣田聖幸(スポ3=千葉・東邦大東邦)。練習時は「自分でもびっくりするくらい体が動いて、ジャンプもノーミスするくらいとても調子が良かった」というが、本番はほろ苦い結果に。「極度の緊張で体が動かなかった」と、ジャンプに乱れが生じた。『ロケットマン』の音楽に乗って次々とジャンプに挑んでいったが、中盤は特にジャンプが抜けるミスが目立ってしまう。2回転アクセル、3回転トーループは締めて降りてくるなど意地も見せたが、演技後の表情は浮かなかった。得点は79・12点で17位。東京ブロックでは90点台に乗せていただけに悔しい結果とはなったが、11月に控えている東日本選手権に向けて前を向く。


『ロケットマン』を演じた廣田

 最後に行われた女子7・8級の競技には3人が出場。初の東インカレ参戦となった吉本玲(国教1=兵庫・芦屋国際中教校)は、ジャンプを曲の中で決めるために「どうやって気持ちを持っていくか」という点を重視して練習してきたという。東京ブロックで課題を感じたジャンプを決められるかが鍵となっていたが、冒頭の3回転トーループは転倒。その後も3回転ジャンプでのミスが目立ってしまう。それでも疲れが出る最後の2回転アクセルは転倒せずに着氷し、最後まで『ロミオとジュリエット』を演じ切った。「うまく噛み合わない部分があった」と、ジャンプは苦戦気味だった吉本。課題と向き合いながら、東日本選手権に向けて調整を行なっていく。


『ロミオとジュリエット』を演じた吉本

 吉本と同じグループで演技を行なった木南沙良(人通3=東京・日大一)。「1週間前くらいから腰に痛みが出て、あまり思うような練習ができていなかった」と不安を抱きながら試合に臨んだという。それでも序盤から次々とジャンプを着氷。回転不足があり、得点を伸ばすことはできなかったものの、演技の流れを途切れさせることなく、『SAYURI』を演じ続ける。終盤のコンビネーションジャンプもミスなく決め、コンディションに不安があった中で上々の演技を披露した。回転不足などの細かい減点があったためか、点数は伸び悩んだが「今できる中でもうまくまとめられた」と振り返った木南。今回見つかったという課題点と向き合い、東日本選手権ではさらなる高みを目指す。


『SAYURI』を演じた木南

 3日間にわたって行われた東インカレ。早大勢最後に登場したのは4年の馬場はるあ(社4=東京・駒場学園)。東京ブロックではケガの影響で思うような演技ができていなかった。今回もケガと向き合いながら臨んだ試合となったが、大きく崩れることなく演技を完遂。回転不足になりながらも3回転トーループやサルコウを決めた。痛みに耐えながらも『ムーラン・ルージュ』を表情豊かに演じ切ると、演技後は笑顔。「練習通りの演技ができるように」という目標は達成できなかったというが、同時に「途中で諦めてしまいそうだったが、最後まで滑り切れた」という安堵感もにじませた。東京ブロック、そしてこの東インカレでは、万全の状態で試合に臨むことができておらず、馬場が思い描いていたシーズンとは異なるかもしれない。だが、大好きなプログラムとともに歩んでいるこの大学4年のシーズンを笑顔で終われることを願うばかりだ。


『ムーラン・ルージュ』を演じた馬場

(記事・写真 吉本朱里)

結果

▽男子3・4級

坂﨑愛介

 

FS 1位 35・71点

▽男子5・6級

岡島右京

 

FS 6位 59・26点

▽女子6級

妻鹿愛

 

FS 8位 61・56点

千葉紫織

 

FS 10位 59・55点

栁田梨穂子

 

FS 31位 50・50点

▽男子7・8級

山田琉伸

 

FS 3位 121・18点

廣田聖幸

 

FS 17位 79・12点

▽女子7・8級

木南沙良

 

FS 14位 78・34点

馬場はるあ

 

FS 21位 71・15点

吉本玲

 

FS 25位 70・05点

コメント

※コメントは各カテゴリー学年順に掲載

▽男子3・4級

坂﨑愛介(基理1=東京・早大学院)

――大学デビュー戦でしたが、緊張などはありましたか

 なかったです。もうとにかく楽しんでやるぞというのと、前回の大会に出られなかったので、出るだけで嬉しい、楽しいという気持ちが出せたかなと思います。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 今まで2回転トーループは1回も跳べたことがなくて、ぶっつけ本番でやったのですがなぜか降りちゃって(笑)。ジャンプは良かったのですが体力面がまだ課題で、最後のスピンでミスしてしまったので、次の全日本インカレに向けてとにかく体力づくりをしていかなくてはなと思います。

――デビュー戦・復帰戦で1位という結果でしたが、点数や順位に関してはいかがですか

 技術点は良い感じかなと思うのですが、下の点がまだ全然出ていないなという印象で、まだ伸ばせると思いますし、もっともっと滑り慣れていきたいなと思います。

――全日本インカレに向けて良くしたい部分や目標、意気込みをお願いします

 なぜか東日本王者になってしまったので(笑)。まず体力を絶対つけることと、ジャンプの種類を増やして構成を上げて、完璧な演技ができるようにしたいと思います。

▽男子5・6級

岡島右京主将(商4=東京・早大学院)

――ラストシーズンに『トスカ』を選んだ理由を教えてください

 やりたい曲がこれだったというのと、今まではあまり人が使わないような曲をピックアップしていたのですが、割と有名で定番な曲にチャレンジしたいというのはありました。『トスカ』は歴代すごいスケーターの方が使っていて、そういう難しいものに挑戦したいなと。あと、せっかくここまで続けてきたので、難しいけれど、ここまでやってきたことを出せるようにというのを込めて選びました。

――後半も体力を使うプログラムだと思いますが、どのように練習されてきましたか

 体力は本当に一番キーポイントになっていて、最初も最後も激しいですし、曲をたくさんかけるというのを重要視して練習していました。ただ、ちょうど1カ月前くらいに膝をケガしてしまって3週間くらい練習できなくて、やっと1週間前にジャンプを跳び始めたので、ジャンプの調子もあまり良くなく、体力もなかったのでもうちょっと戻さなければいけないなと感じた大会になりました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 目標として、やっぱり良い振り付けのプログラムを作っていただいたので、細かいところをしっかりやりつつ感情を出すということを重要視していたので、そこは達成できたと思います。ただケガもあったというところで、やっぱりジャンプがはまらなかったですし最後は疲れもあったので、そこを次の大会までに詰められるようにしたいなと思います。

――今後に向けて、より良くしたいところや目標、意気込みをお願いします

 やっぱり最終目標はインカレで納得のいく演技をするというのがゴールなので、2週間後と11月に大会があるので徐々に上げられるように、技術はもちろんそうですし、気持ち的にもどんどん自信をつけられるようにしたいなと思います。あと、今日はすごくパフォーマンスというか気持ちは良かったのですが、もっと魅せられる部分はたくさんあると思うので、そういった細かいところもちゃんと練習でやりつつ、本番で出せるように意識していきたいなと思います。

▽女子6級

千葉紫織副主将(文構3=東京・筑波大付)

――今大会の目標を教えてください

 2年間インカレに出ることができていたので、今年も出たいという思いがあったのと、靴を8月末に新しくしたのですが、そこからあまり合わなくて前の靴に戻したりと自分の中でトラブルがあったので、そのようなことは関係なく、とにかく自分のできるベストを出し切る、120パーセント練習でやっていたものを出し切るということを目標にしていました。

――演技内容を振り返っていかがですか

 トラブルもあったのですが、この1週間くらいは良い練習を積むことができていて、それを本番にそのままかたちにできれば良いなと不安よりも自信の方があった試合だったので、それを出せたら良かったなと思っていたのですが、最後ループをパンクしてしまい、アクセルも「うーん」という感じのジャンプになってしまったので。8割くらい練習のかたちにできたのかなと思います。次は目標にしている120パーセント出すことができると良いなという感じです。

――今後に向けての目標、より良くしていきたい点を教えてください

 次に秋季交流戦があると思うので、そこで今回課題になってしまった部分をクリアにして、昨年から引き継いでいるプログラムなのでどんどんエレメンツだけではなくて、演技のクオリティ自体を高めていけるような練習を積んで、全日本インカレで順位も点数も上がっていけるようになると良いなと思っています。

妻鹿愛(政経2=大阪桐蔭)

――初めての東インカレでしたが、緊張はされましたか

 始まる前は結構緊張していたのですが、名前呼ばれて最初のポーズを取る時に声援も聞こえて、そこで一気に緊張がなくなりました。

――今大会での目標を教えてください

 昨年東インカレにも出られなかったので、まず東インカレを通過して全日本インカレに行くということが目標で、その中でも順位などを気にするのではなく、今自分ができることを一つずつ、精一杯やろうということが目標でした。

――演技内容を振り返っていかがですか

 練習でトーループがあまり入っていなかった中で、1本目ちゃんと入ったのは良かったのですが、その後にアクセルやルッツの失敗が続いて。練習してきたことが出たなという感じはしたのですが、スピンでも失敗があったので、悔しい結果でした。

――今後に向けての目標、より良くしていきたい点を教えてください

 私は夏休みの間にケガをしてそこから徐々に戻していく段階にあったので、今後はケガに気をつけながら全日本インカレでは全部ノーミスで自分の出せる100パーセントをかたちにして、表彰台などを狙っていきたいです。

栁田梨穂子(創理1=埼玉・川越女)

――初めての東インカレでしたが、緊張はされましたか

 自分が思っていたよりも結構緊張していて、6分間練習ではそうでもなかったのですが、自分の前の人が演技している時はずっと心臓の音が聞こえるくらい緊張していて。自分でも緊張していたんだ、と思いました。

――今大会の目標を教えてください

 目標は転ばないこと、コンビネーションを全部入れることでした。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 今日は久しぶりに大きなミスがなかったのが結構良かったなと思っていて、転ばなかったのが今日の演技で一番良かったところかなと思います。

――点数についてはいかがですか

 50点に乗ったことが1回しかなくて、それまで40点、30点台だったので、50点台に乗ったのがすごく嬉しかったです。

――今後に向けての目標を教えてください

 今回要素で大きなミスがなくて50点だったので、下の点数、スケーティングスキルやスピード感が周りの人に比べて劣っているなと自分でもよくわかった試合だったので、来年、再来年とスケーティングやスピード感や伸びのあるスケーティングを目指したいなと思います。

▽男子7・8級

廣田聖幸(スポ3=千葉・東邦大東邦)

――今大会に向けて練習してきたこと、目標を教えてください

 今回はルッツも3回転にしてノーミスできるように、後半のジャンプも含めてとにかく体力をつけるという練習をしてきました。

――コンディションはいかがでしたか

 練習のときは自分でもびっくりするくらい体が動いて、ジャンプもノーミスするくらいとても調子が良かったので、今回頑張れそうだなという感じでこの1週間は特に練習してきました。

――今日の演技内容を全体的に振り返っていかがですか

 自分でも本当にわからないくらい極度の緊張で体が動かなくて、練習でうまくいっていたのに何もできない状態でとにかく酷かったです。

――東日本に向けて一言お願いします

 今回の出来はもう忘れて、とにかく前を向いてただ練習するのみです。

山田琉伸(人通1=埼玉栄)

――今大会に向けて練習してきたこと、目標を教えてください

 東京ブロックでの回転不足の反省を活かせるように、回転不足をなくす練習をたくさんしてきました。それを結構なくせたかなと思います。

――コンディションはいかがでしたか

 コンディションは結構良かったかなと思っていて、数日前の練習から回転不足がなくなってきて、本番も良い感じにジャンプが入っていたので良かったかなと思います。

――今日の演技内容を全体的に振り返っていかがですか

 今日の演技は3回転アクセル以外全部ジャンプを降りることができたので、良かったかなと思います。それ以外もスピンなども東京ブロックよりもよくできていたのではないかなと思います。

――点数、順位についてはいかがですか

 結構想像していたよりも点数を出していて、順位に関しても表彰台に乗られるとは思っていなかったので、びっくりしている状態です。

――東日本に向けて一言お願いします

 今回見つかった課題が3回転アクセルと、まだ少し回転不足の部分があってジャンプの流れがないので、(東日本までに)さらにジャンプに磨きをかけていきたいなと思います。

▽女子7・8級

馬場はるあ(社4=東京・駒場学園)

――東京ブロックではケガもありましたが、今大会に臨むにあたって、コンディションはいかがでしたか

 (東京ブロック時に負っていた背中のケガについて)あの後MRIを撮って、骨は大丈夫だったのですがやっぱり肉離れで、あと1カ月くらい(治るのに)かかると言われていて、だいぶ良くなってはいるのですがやっぱり痛み止めを飲まないとできない状況ではありました。棄権せずに出ることができて良かったです。

――今大会の目標を教えてください

 どうしても試合になると力んだり、いつもと違う演技をしてしまうので、練習通りの演技ができるようにということが目標でした。

――今日の演技内容を全体的に振り返っていかがですか

 目標は達成できなくて、力が入ったりちょっと元気がなかったかなと思います。あとはやっぱり腰が痛かったというのが一番強かったです。

――それでも演技後は笑顔が見られましたが、どのような気持ちでしたか

 やっぱり途中で諦めてしまいそうだったのですが、最後まで滑り切れたというのと、終わってほっとして笑顔がでました。

木南沙良(人通3=東京・日大一)

――今大会に向けて練習してきたこと、目標を教えてください

 東京ブロックは課題点がたくさん見つかったのですが、1週間前くらいから腰に痛みが出てあまり思うような練習ができていなかったので、すごく不安な状態で来る試合になってしまったのですが、今回は昨年も行けたインカレに進むことを第一目標にやってきました。

――今日の演技内容を全体的に振り返っていかがでしたか

 今日は今できる中でもうまくまとめられたかなと思うのですが、点数がそこまで伸びなかったのがちょっとびっくりだったので、ジャッジスコアを見て、次の東日本までに直して点数をあげられるようにしたいです。課題点がたくさん見つかりました。

――東日本に向けて一言お願いします

 東日本は、昨年シニアで初めて出たのですが昨年はただ出るだけという感じだったので、今年はもうちょっと上を目指していけるように練習を頑張りたいと思います。

吉本玲(国教1=兵庫・芦屋国際中教校)

――今大会に向けてどのように練習されてきましたか

 東京ブロックでもフリーが課題で、練習でできていることをなかなか曲の中で決めるっていうのができていなかったので、どうやって気持ちを持っていくかというところをメインで頑張っていたのですが、ちょっと今回まだ練習でできていることがあっても、うまく曲ではまる感じが足りなかったので、そこは引き続き頑張ろうと思います。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 勢いとしてはそんなに悪くはなかったと思うのですが、どうしても気持ちが途中焦ってしまっていた部分や、うまく噛み合わない部分がありました。でも最後しんどいところでも、最後のジャンプは絶対に立っておこうと思っていて、それはできたので自信じゃないですけど、しんどい時でもそこまでできるんだなと思いました。

――大会の雰囲気はいかがでしたか

 色々な大学が集まっていて、応援もにぎやかな感じだったので、試合は楽しめました。たまにはこういう試合も楽しいなと思いました。

――東日本に向けて一言お願いします

 練習で跳べているジャンプを、どういう気持ちでやればうまく曲ではまるのかというのを1回ちゃんと整理して、試合に向けてまた合わせられるように頑張ります。