石川県内の高校野球の試合で球場アナウンスをする高校生を対象とした「放送員講習会」が12日、金沢市の石川県青少年総合研修センターであった。 参加したのは野球部のマネジャー約60人。選手名の読み上げ方などを学んだ。講師は川野優里亜さん(24)…

 石川県内の高校野球の試合で球場アナウンスをする高校生を対象とした「放送員講習会」が12日、金沢市の石川県青少年総合研修センターであった。

 参加したのは野球部のマネジャー約60人。選手名の読み上げ方などを学んだ。講師は川野優里亜さん(24)=星稜高卒=、服部愛さん(24)=金沢市立工卒=、南璃胡さん(23)=金沢商卒=の3人。「早口だと伝わらない、時間内に聞き取りやすく」などとポイントを教えていた。

 川野さんは「自分のアナウンスがうまくいったというだけでなく、球場の人たちに伝えることを意識してほしい」と言う。服部さんは「選手と同じ思いで試合に臨んで」と言い、南さんは「アナウンスを通じ応援してほしい。自分も楽しんでくれれば」と語った。

 講習には能登半島地震で被災した石川県立能登高校の生徒も参加した。1年生の山本菜々子さん(15)は地震後、家族で車に避難して夜を明かしたと言い、2年生の町端(まちばた)千咲さん(16)は避難所にいたという。山本さんは「アナウンスを通して地元に思いが届けばいいな」と話した。(小崎瑶太)