先月に広島で行われた第29回全国都道府県対抗男子駅伝で区間賞を獲得した長崎県立五島南高校3年の川原琉人さんが6日、五島市役所を訪問し、結果を報告した。 川原さんは1区7キロをそれまでの区間記録を8秒更新する19分31秒で走り区間賞を獲得。…

 先月に広島で行われた第29回全国都道府県対抗男子駅伝で区間賞を獲得した長崎県立五島南高校3年の川原琉人さんが6日、五島市役所を訪問し、結果を報告した。

 川原さんは1区7キロをそれまでの区間記録を8秒更新する19分31秒で走り区間賞を獲得。1区での区間賞獲得は県勢では初めてだった。

 西平耕治校長と陸上部の奥野禎浩顧問とともに訪問した川原さんは、久保実副市長や村上富憲教育長らに「前回大会では区間3位という悔しい結果でしたが、その悔しさを胸に今回しっかりと走れた。みなさんの応援のおかげでこの舞台に立てたことはわかっているので恩返しできたと思っている」などと話した。

 久保副市長も「テレビで見ていて川原くんの戦術戦略の走りだったのだろうが、ペースダウンしたあとのスパートを見たらこれでいけると感激した。すばらしい記録で今までの努力が実を結んだ結果」などとたたえた。

 川原さんは前回大会にも出場。「最後の1キロでライバルたちにかわされたのが屈辱的だった」と振り返る。この1年間は、1キロにこだわって質とギアを上げていくラストスパートに対応できるように練習したという。

 今回の大会で、途中で出たもののペースダウンしたことは「ライバルたちの表情など周囲の状況を知るためだった」としてスパートをかけてからは「タスキを渡すまでは後ろからくるのではないかとハラハラしながら走った。タスキを渡して勝てたんだと思った」と話していた。

 今後は順天堂大への進学が決まっている。まず目標は箱根駅伝への出場だ。「箱根5区をしっかり走り、将来はハーフマラソンで日本新記録を出したい」と意気込んだ。(五島通信員・梶山王)