昨年まで13年連続で生産者リーディングを獲得しているノーザンファームの生産馬は、クラシック戦線で無類の強さを発揮する。こんなことは少し競馬に詳しい人なら誰でも知っているだろうが、ではノーザンファームが最も長く連覇しているJRA重賞はどの…

 昨年まで13年連続で生産者リーディングを獲得しているノーザンファームの生産馬は、クラシック戦線で無類の強さを発揮する。こんなことは少し競馬に詳しい人なら誰でも知っているだろうが、ではノーザンファームが最も長く連覇しているJRA重賞はどのレースだろうか?

 正解は今週末のクイーンカップ(3歳牝・GIII・芝1600m)。16年のメジャーエンブレム、17年のアドマイヤミヤビ、18年のテトラドラクマ、19年のクロノジェネシス、20年のミヤマザクラ、21年のアカイトリノムスメ、22年のプレサージュリフト、そして昨年のハーパーと8連覇中。この8頭のうち、実に3頭が後にGIを制しているので、“ノーザンファームの出世レース”といっても過言ではない。

 そんなクラシックへの登竜門に、今年も5頭のノーザンファーム生産馬が出走してきた。いずれも良血馬だが、実績で一歩リードはサフィラ(牝3、栗東・池添学厩舎)。今回と同舞台のアルテミスSがチェルヴィニアの2着。阪神JFでも4着に食い下がっているので、GIIIなら主役を張れる。一方、未知の魅力ならクイーンズウォーク(牝3、栗東・中内田充正厩舎)。20年の朝日杯FSを制したグレナディアガーズの半妹。未勝利を勝ったばかりだが、将来性では一枚上の可能性がある。

 果たしてノーザンファームは9連覇となるのか。そして今年はどの馬がクラシックへの切符を獲得するのか。見逃せない一戦となることは間違いない。