競輪界最高峰レース「KEIRINグランプリ」で優勝できる選手を発掘しようと、愛知県豊橋市産業部競輪事務所(同市東田町)がプロの競輪選手の育成に乗り出した。その名も「豊橋グランプリレーサー育成プロジェクト(T―GUP)」。現在、第1期生を募…

 競輪界最高峰レース「KEIRINグランプリ」で優勝できる選手を発掘しようと、愛知県豊橋市産業部競輪事務所(同市東田町)がプロの競輪選手の育成に乗り出した。その名も「豊橋グランプリレーサー育成プロジェクト(T―GUP)」。現在、第1期生を募集中だ。

 自転車競技やスポーツの経験者で、訓練に専念できる人が対象。男女は問わず、プロ選手をめざすことが条件だ。参加無料。

 参加者は、プロ選手を育成する「日本競輪選手養成所」(静岡県)に入所する前の段階で、豊橋競輪場に所属している現役の競輪選手から指導を受けられる。

 現役のプロ選手との合同訓練や、アマチュア競技大会への参加も可能で、養成所に入所できるよう手厚いサポートを受けられる。2025年5月の養成所入所をめざす。プロ選手となった際は豊橋競輪場を本拠地とするという条件がある。

 プロジェクトの狙いはプロ選手の底上げだ。プロ選手は減少傾向が続く。公益財団法人JKAによると、1996年の全国のプロ選手は4400人だったが、現在は2380人。豊橋競輪も約30年前は約70人がいたが、現在は31人。年齢層も上がっている。

 応募の締め切りは2月29日。3月上旬に選考会と面接があり、同月中旬には第1期の訓練生が決まる。募集は若干名。問い合わせ先は豊橋市競輪事務所(0532・61・3136)。(戸村登)