1月に行われた世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトル戦を制し、県内のジム所属選手として初の世界王者になったユーリ阿久井政悟選手(倉敷守安ジム)に対し、県は5日、スポーツ特別顕彰を授与した。 阿久井選手は1月23日に自身初の世界戦とな…

 1月に行われた世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトル戦を制し、県内のジム所属選手として初の世界王者になったユーリ阿久井政悟選手(倉敷守安ジム)に対し、県は5日、スポーツ特別顕彰を授与した。

 阿久井選手は1月23日に自身初の世界戦となった大阪での試合で、22戦全勝の王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に3―0で判定勝ちした。

 環太平洋大学在学中の2014年にプロデビュー、地元のジムにこだわり、19年には県内ジム所属選手として38年ぶりの日本王者になり、防衛を続けてきた。

 この日、自身も日本王者だったジムの守安竜也会長らと県庁を訪れ、伊原木隆太知事から表彰状と記念のブロンズ像を渡された。伊原木知事からは「岡山から世界に通用することが証明され、誇らしい」とたたえられた。

 授与式の後、地方ジムからの偉業に、阿久井選手は「地方はスパーリング相手が少ないが、場所が問題ではないと思う。要はやる気。岡山の方々の応援に応えられるようこれからも頑張りたい」と語った。

 07年に創設されたスポーツ特別顕彰は五輪や、その他の国際大会などで顕著な活躍をした県ゆかりの選手に贈られる。(原口晋也)