チームストア店員「ショウヘイは間違いなく全てのエンゼルスファンの心の中にいます」 ドジャースのキャンプインが目前に迫る中、大谷翔平投手の古巣・エンゼルスでは珍しい光景が広がっていた。本拠地エンゼルスタジアム正面のチームストア。「大谷グッズ」…

チームストア店員「ショウヘイは間違いなく全てのエンゼルスファンの心の中にいます」

 ドジャースのキャンプインが目前に迫る中、大谷翔平投手の古巣・エンゼルスでは珍しい光景が広がっていた。本拠地エンゼルスタジアム正面のチームストア。「大谷グッズ」はまだバリバリの主力商品として売られていた。

 17番のレプリカユニホームは定価159.99ドル(約2万3700円)のままだった。通常、移籍した選手のグッズは30%オフ、半額など大安売りにされる。通算703本塁打を誇るプホルスが2021年途中でエンゼルスを去った直後から、プホルスグッズは半額で売られていた。これはエンゼルスだけではなく、他球団も同様。この日ドジャースと再契約が決まったカーショーも、直前まで公式グッズストアで30%オフだった。だが、ユニコーンだけは違うようで……。チームストアの店員は事情を明かす。

「なぜ、セールにかけないか? ショウヘイはレジェンドだから。私たちは今持っているものを売ろうとしているだけです。理由は言えません。でも、ショウヘイは間違いなく全てのエンゼルスファンの心の中にいます」

 大谷の“お宝グッズ”の扱いも特別だ。シーズン26号を放った2022年8月13日の本拠地・ツインズ戦で使用したユニホームを4万9995ドル(約740万円)で販売。大谷のロッカータグは3999ドル(約59万円)だ。しかもトラウトらの“お宝グッズ”も売られる中で、一番目につきやすい位置で売られていた。アナハイム近郊のスポーツグッズ店ではレプリカユニホームは50%オフで売られていたが、本拠地のチームストアは“ポリシー”を曲げないようだ。

 最後にチームストアの店員は「昨年12月の入団会見はテレビで見ました。ショウヘイがいなくなって、とても悲しかったです」とポツリとこぼした。2021、2023年と2度のMVPに輝いたが、それ以上のインパクトをエンゼルスに残したと言って良さそうだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)