野球の「さわかみ関西独立リーグ」の兵庫ブレイバーズ(兵庫県三田市)が今月、新シーズンに向けて本格的に始動した。今季は優勝を目標に掲げ、新戦力14人が加入。公式戦を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信し、ファン層の拡大も図る。 ブレイバーズ…

 野球の「さわかみ関西独立リーグ」の兵庫ブレイバーズ(兵庫県三田市)が今月、新シーズンに向けて本格的に始動した。今季は優勝を目標に掲げ、新戦力14人が加入。公式戦を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信し、ファン層の拡大も図る。

 ブレイバーズは昨季、22勝24敗2分けで5チーム中4位に終わった。4月は開幕戦こそ勝利したものの、その後は6敗1分けと開幕ダッシュに失敗し、勢いを取り戻せなかった。

 初めて指揮をとった山川和大監督は「納得のいかないシーズンだった。今季は勝ちにこだわり、試合を見に来たお客さんを笑顔にしたい」と話す。

 投手陣では、昨季の柱だった坂本工宜(こうき)投手=元巨人=が引退。山川監督が期待を寄せるのは、加入2年目の溝端雄慎(ゆうしん)投手(21)だ。

 プロ入りをめざして神港学園高校(神戸市)から大学に進んだが中退。再起をかけて、ブレイバーズに加わった。この冬のトレーニングで体重が昨年より10キロ増え、球速は150キロを超すようになった。溝端投手は「ストレートで勝負して、三振を取りまくりたい」と意気込む。

 攻撃面では、昨季まで米マイナー球団でプレーした、長打力があるノア・ウィリアムソン選手(23)が新加入するなど、打線の中軸も固まる見通しだ。

 昨季に続いてチームを引っ張る田中悠聖主将(21)は「昨季は上位と戦力は変わらないのに、チームがかみ合わなかった。今季はチーム一丸となって戦う。レギュラー争いは激しく、高めあっていく。目標は優勝」と話す。

 ブレイバーズの観客数は昨季、主催24試合で約1900人だった。球場に足を運んでもらうため、まずはファンを増やそうと、今季は主催25試合をライブ配信する予定だ。そのため、ビデオカメラや配信用パソコンといった機材の購入や施工費などの資金120万円を10日までクラウドファンディング(CF)で募っている。

 返礼品として、元巨人の山川監督とキャッチボールする権利や元阪神の桜井広大・打撃コーチとホームラン競争する権利、カトー・エドリン選手の出身地・ウガンダのコーヒーセットなどが用意されている。

 詳細はCFのサイト(https://camp-fire.jp/projects/view/726643)で。(勝亦邦夫)