パリ五輪女子卓球のシングルス代表に、5日、山梨県中央市出身の平野美宇選手(23)が内定した。市庁舎では内定を祝う懸垂幕が掲げられ、来庁した母親の真理子さん(55)は「五輪シングルス金メダルという小学1年からの夢実現へのスタートに立てた」と…

 パリ五輪女子卓球のシングルス代表に、5日、山梨県中央市出身の平野美宇選手(23)が内定した。市庁舎では内定を祝う懸垂幕が掲げられ、来庁した母親の真理子さん(55)は「五輪シングルス金メダルという小学1年からの夢実現へのスタートに立てた」と喜びを語った。

 平野選手は市内で卓球教室を開く母親のもとで3歳から卓球を始め、中学進学とともに上京。前回の東京五輪では団体代表には選ばれたが、シングルス代表争いには落選し、涙をのんだ。

 パリ五輪シングルス代表2枠を巡る争いでは、課題だったメンタル面の弱さを克服し、同い年の伊藤美誠選手とのデッドヒートを制した。

 午後1時半過ぎ、平野選手の代表内定が発表されると、市庁舎で望月智市長らとともに待機していた真理子さんは、「『一番いい色のメダルを山梨県、中央市のみなさまに見せられるようがんばる』と美宇は言っていたので、引き続き応援をよろしくお願いします」とあいさつした。

 市庁舎では早速、代表内定を祝う縦7メートル、横1メートルの懸垂幕が掲げられた。平野選手直筆の色紙も受け取った望月市長は「7月の大会に向けて、中央市民も応援します」とエールを送った。(米沢信義)