バーヘイゲンは3季ぶりの復帰となる(C)Getty Images  オフに12球団1とも言える、怒涛の補強ラッシュを見せたのは日本ハムだ。 FAではオリックスから左腕、山崎福也を獲得。さらに外国人助っ人選手は育成を含む…

 

バーヘイゲンは3季ぶりの復帰となる(C)Getty Images

 

 オフに12球団1とも言える、怒涛の補強ラッシュを見せたのは日本ハムだ。

 FAではオリックスから左腕、山崎福也を獲得。さらに外国人助っ人選手は育成を含む6人を獲得するなど、2年連続最下位からの巻き返しを目指し、新庄剛志監督へフロントのバックアップ姿勢も目立った。

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 昨季から残留したアリエル・マルティネス、ブライアン・ロドリゲスを加えたこの助っ人8人体勢をいかに戦いの武器に変えていくかが、チーム浮上のための重要なポイントともなりそうだ。

 今回は投手として新たに加わった4名をみていきたい。

 まずはじめに加入が発表されたのが、孫易磊だ。“台湾の至宝”とも言われ、U18台湾代表のエースとして活躍した若き右腕は、150キロを超えるストレートに加え、変化球の質も抜群とされ、高いポテンシャルを秘めている。育成契約での入団ではあるものの、その実績とポテンシャルを踏まえると早期に支配下登録される可能性も十分にありえる。

 そしてローテーション入りが期待されるのが、パトリック・マーフィー(前ツインズ傘下3A・28)と、ドリュー・バーヘイゲン(前カージナルス・33)だ。

 マーフィーは、196cmの高身長から投げ下ろす最速159キロの直球がセールスポイント。指揮官は持ち球であるパワーカーブも高く評価している。

 さらに3季ぶりの復帰にファンも沸いたのがバーヘイゲンだろう。2020、21年にチームに在籍、昨季はカージナルスで中継ぎとして60試合に登板、5勝1敗、防御率3・98だった。以前の在籍時には先発として活躍しており、今回も指揮官にはローテーションの一角を占めることが期待されている。すでに来日、入団会見も行った。日本野球を経験しているだけに、いち早く戦力として機能しそうだ。

 そして、リリーフとして注目されるのは、アニュラス・ザバラ(前タイガース傘下3A・27)にもある。スペイン語で火のようなボールを投げるという「ランサ・ジャマ」の異名を持つ。その名の通り、160キロ超えの直球を武器とするとあって、制球力に目途さえつけば、守護神候補として、昨季活躍した田中正義とその座を争うことが期待されている。

 果たして新たにチームに加わった4人の助っ人投手たちをいかに優勝へのピースへとあてはめていくか。新庄監督の腕の見せ所ともなりそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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