野球を経験したことのない児童にボールやバットに親しんでもらい、将来は高校野球選手を目指してもらおうと4日、三重県高校野球連盟が「ちびっこ野球フェスタ」を開いた。四日市市周辺の児童ら約50人が参加し、暁高校体育館でボールを追いかけた。 少子…

 野球を経験したことのない児童にボールやバットに親しんでもらい、将来は高校野球選手を目指してもらおうと4日、三重県高校野球連盟が「ちびっこ野球フェスタ」を開いた。四日市市周辺の児童ら約50人が参加し、暁高校体育館でボールを追いかけた。

 少子化や部活動の多様化で、高校野球を目指す子どもは減少傾向。そこで小学4年生以下の児童を対象に、野球に興味を持ってもらおうと県高野連が企画した。県内では昨年度に伊賀地域で初めて開かれ、「子どもたちが楽しむ姿を見て実施地区を広げることにした」と、四日市市を含む北地区の愛洲秋人理事。

 催しには暁高校をはじめ四日市中央工業高校、川越高校の現役野球部員ら計約60人が協力。子どもたちは部員とペアを組んで、スポンジボールでティーバッティングをしたり、狙った的にボールを投げるストラックアウトを楽しんだりした。最後は野球を元にしたミニゲームを体験し、体育館を元気に走り回っていた。

 暁高校野球部の三林尚道主将(2年)は「小さい子が野球を楽しんでいる姿を見ると、純粋にうれしい。野球の楽しさを改めて感じました」と話していた。(中田和宏)