■トゥードジボン

昨年10月の宝ケ池特別で逃げ切り勝ちを収めて自身3勝目をマークすると、3勝クラスへの昇級初戦となった11月の前々走・清水Sでも、序盤から積極的にハナを奪い、そのまま先頭を譲らずに連勝を飾った。もともとポテンシャルの高かった馬だが、4歳の後半を迎え、やっと体の成長が追いついたようだ。本格化の気配。

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連勝が評価されて1番人気に支持された前走の京都金杯は、出していった2頭に前を譲り、自身は3番手から。直線ではジリジリと脚を伸ばしたものの、3着に敗れている。ただし、勝ち馬のコレペティトールとは0秒1差と僅かだった上に、控える競馬で我慢が利いたのは好感。馬場が悪く持ち味を活かせなかった感もあっただけに、敗れたとはいえ評価に値するレースだった。

好走のカギは初めての東京コースに対応できるかどうかだが、一本調子の逃げではないだけにこなせる可能性は大。枠も外めに入ったことで、逃げるにせよ番手に控えるにせよ、いい位置で運べそうだ。近走の内容から、地力強化は歴然。この人気なら押さえ必須の一頭だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。