2日、名古屋競馬1Rで行われた3歳8組(ダ920m)で、マルゼンスキーツー(牡3、愛知・塚田隆男厩舎)が初勝利を挙げた。  同馬は父クラグオー、母エーシンラピッド、母の父クロフネという血統。馬名には「マルゼンスキー(父父父父名)+2。父…

 2日、名古屋競馬1Rで行われた3歳8組(ダ920m)で、マルゼンスキーツー(牡3、愛知・塚田隆男厩舎)が初勝利を挙げた。

 同馬は父クラグオー、母エーシンラピッド、母の父クロフネという血統。馬名には「マルゼンスキー(父父父父名)+2。父系血統を世代を超えて継ぐ」という意味が込められている。貴重なマルゼンスキーの直系産駒にあたり、4代父×母母母父で“マルゼンスキー4×4”のクロスを持つ。

 マルゼンスキーは76年から77年にかけて活躍した名馬。当時課せられていた持込馬への出走制限により、クラシック三冠競走などに出走できなかったが、圧倒的なスピードと能力で8戦8勝の成績を残した。また、3代父スズカコバンはミスターシービーやカツラギエースと同世代で、85年の宝塚記念覇者。祖父クラキングオー、父クラグオーはホッカイドウ競馬で活躍した。

 クラキングオーはわずか3頭の産駒から、2頭の重賞ウイナーを出した。うち一頭は10年の道営三冠に輝いた牝馬クラキンコ。もう一頭のクラグオーが種牡馬入りして血をつなぐと、同馬の産駒はデビューした6頭すべてが勝利を挙げている。

 マルゼンスキーツーは、今回が当地転入2戦目。直線で鋭い末脚を披露し、6番人気の伏兵評価を覆した。通算成績は7戦1勝。