1Q2Q3Q4Q計早大23229立大21115▽得点者宮脇3、北野2、平野、斎藤、森久、大見 武蔵大との初戦でまさかの敗戦から約1カ月。平野組の最終戦は曇り空の下行われた。結果だけでなく内容も求めた試合はまさに完勝と呼べるものであった。先…

 1Q2Q3Q4Q
早大
立大
▽得点者
宮脇3、北野2、平野、斎藤、森久、大見

 武蔵大との初戦でまさかの敗戦から約1カ月。平野組の最終戦は曇り空の下行われた。結果だけでなく内容も求めた試合はまさに完勝と呼べるものであった。先制点こそ立大に許すも、徐々にペースをつかみ攻撃を仕掛ける。60分間通して攻めつづけ大量9得点をあげ、9―5と力の差を見せつけ最終戦を締めくくった。


スタンシューを放つA T平野

 先制点を挙げたのは立大だった。1クオーター(Q)開始直後、グラボを拾った相手ゴーリーがそのまま早大ゴールまで上がり、ショットを放つとボールはゴールに吸い込まれ先制点を許してしまった。誰もが予期しなかったゴーリーのゴール。少し嫌な流れになるかと思われたが、早大は慌てなかった。直後のグラボでボールを回収するとD F大見紳太郎(教4=愛知・名東)がゴールを決め、すぐさま同点に追いつく。その後、立大に追加点を許してしまうが1Q残り9分、左サイドでフリーになったA T平野義大主将(法4=東京・早大学院)が強烈なスタンシューをゴールに突きさし同点に追いつく。その後は両者譲らず、同点のまま1Qを終了する。2Qでも先手を取ったのは立大だった。4分に積極的にライドにきた早大ディフェンスをかわし、追加点を奪う。なかなかリードできない嫌な展開が続くがチームを支えるA T宮脇昇汰副将(商4=東京・早大学院)が流れを変える。6分、左サイドで相手のマークが少しずれるのを見逃さずスタンシューを決めて同点とすると直後に圧巻のプレーをみせる。相手陣内でボールを受けると1on1を仕掛けて突破し、ゴールにショットを叩きこむ。個人で立大ディフェンスを崩すスーパーゴールだった。さらに終了間際にも追加点をあげ、5―3で前半を折り返す。


ゴールを決め、ガッツポーズをするA T宮脇

 後半に入っても早大は攻撃の手を緩めない。果敢に1on1を仕掛け、ショットを放ち立大ゴールを脅かす。立大に1点を許すものの3Q10分、M F森久優太(商4=埼玉・早大本庄)が相手ディフェンスを引きつけ、ゴール前にラストパス。このパスを受けたA T北野夏飛人(商4=東京・明星)が冷静にゴールを決める。終了間際にはA T宮脇がクリアからこの日3点目となるゴールを決め、リードして最終4Qに突入する。4Qに入っても早大のペースは変わらず、A T北野、M F森久がゴールを決め大量9点を奪い、9―5で試合を終えた。


ショットを放つM F森久

 早大らしさが詰まった最終戦だった。攻撃では積極的にショットを放ち相手にプレッシャーを与え、守備では組織されたライドでボールを回収する。攻守両面で相手を圧倒する試合で平野組の強さを見せつけた。今年『日本一』を目指すことはもうできない。それでも今後、『日本一』の夢を追いかけていく後輩たちに4年生の大きな背中を見せて終えることができた。来年こそは悲願の『日本一』へ、早稲田大学男子ラクロス部の挑戦はまだまだ続いていく。

 (記事、写真 山本泰新)

コメント

奥崚ヘッドコーチ(平30教卒)

――今日の試合を振り返ってどうでしょうか

武蔵(大学)に負けて日本一になれないという経験したことのない厳しい状況の中で、目の前の1試合のなかでいかに圧倒するか、平野組早稲田の強さを見せるかというところで選手たちが頑張ってくれてそれが結果に結びついたのかなと思います。

――平野組という代はどういった代でしたか

僕は彼が2年生の時のBチームから主に見ていて、そこから3年間くらい彼らを見てきたのですが、おとなしめの代かなと思っていました。それでも今日の試合もそうですが、最後の方はかなり成長してくれたのかなと思います。もう少し一緒にラクロスをやりたかったなと感じています。

――1番成長できたと感じたのはどういったところでしょうか

負けた後の取り組みは日本一を目指してきて、16年連続FAINAL4というのが途切れてかなり厳しい状況だったのですが、次の試合に向けてやるべきことをやろうとしてそれができているというところは人としてもラクロスプレーヤーとしてもかなり成長できているなと感じました。

――今回の平野組の経験も含めて来年以降下の代にはどういったことを伝えいきたいと思っていますか

この試合で早稲田の強さを見せたところから始まっていくんだよというところで、まだまだ取り組みの甘いところはありますが修正するところはして、残してくれたものを生かしつつまた強い早稲田を作っていきたいと思っています。

A T平野義大主将(社4=東京・早大学院) 、A T宮脇昇汰副将(商4=東京・早大学院)、F O今井海斗副将(教4=東京・早実)

――最終戦を振りかってどうでしょうか

宮脇 この間負けてからそれぞれがそれぞれの気持ちで戦ったと思うのですが、チーム全体としては攻め続けるというところがありました。結果としては9点取ることができた、試合中ずっと攻め続けることができたというところはただ勝つだけではなく圧倒することができたので今日の試合に限っては良かったのかなと思います。

今井 前回負けてから4年は一人一人どういった気持ちでやるのかということを話し合って、この試合は特に4年生は自分のやるべきことをやり切った結果が今日の試合だったと思います。今日の試合だけ見れば、すごく良かったと思うので、また強い早稲田をつくるためのかけはしになったのかなと思います。

平野 やっていて楽しかったと思っています。リスクも承知で自分たちも攻めて行って単純ではありますが楽しいラクロスの試合をできたのかなと感じます。

――4年間を振りかってどう思いますか

宮脇 思い浮かべると自分はかなり上の舞台を経験させてもらっていた、総じてすごく楽しくてラクロスに没頭した4年間だったと思います。最後は結果を残したかったというところはありますが、最後はある程度すっきりした状態でラクロスを追われるのかなと思います。

今井 けがが多くてつらく、結構苦しかったのですが、思い返すと最後1年間みんなと戦って自分としては、結果はブロック予選を勝ち上がれなくて悔しいですがやり切ったかなと思うので、ラクロス部を選んで良かったかなと思います。

平野 宮脇(昇汰)と同じでラクロスに没頭した4年間だったと思います。自分自身、日本一という目標は達成できなかったのですが、ラクロス部に入って後悔はないですし、自分自身の4年間を結果は出なかったですが認めてあげることはできたのかなとおもいます。

――部活の首脳陣という立場から見た同期たちへの想いを教えてください

平野 自分は同期の中でいったら真面目な方で、コロナ禍ということもあってみんな遊びたかったと思いますが、体育会系としてそれぞれに責任ある行動を求めた1年間で、それに対して自分の部活動にコミットするために私生活の部分というものを制限して頑張ってくれたので、そういったところには感謝しています。

今井 4年間通じて人数が少なかったのですが、一人一人が頑張ってここまで来られたので、みんな代としてすごくの中の良い代だったと思うので、30人このメンバーで良かったと思うので4年間ありがとうという感じです。

宮脇 一人一人が自分のやるべきことをやってくれたなと思います。俺が複勝としての役割を果たせていたのかということはわからないのですが、それぞれポジションリーダー陣が4年生としてそれぞれ頑張って、やるべきことやってくれたのかと思うので本当に頼もしい仲間たちでした。

――後輩たちに一言お願いします

宮脇 武蔵(大学)戦に負けた時はとても悔しかったですし、今でもつらいなという気持ちは正直あります。こういう想いをしてほしくないということが後輩には1番伝えたいことです。俺たちはこの1年間、たぶん準備面、ミーティングは毎日やってきて、試合に対する準備のところはしっかりやってきたと思います。今でも日本一取れる力はあると思いますが、それを発揮できなければ意味がないということを1番感じたことです。大舞台とか自分がやらなきゃいけない時にどれだけ自分のやってきたことを信じてやりきれるか。そこを出すためには今までやってきた準備とかが大事になってくると思うので、気を抜かずに最後までやりきるというところが日本一につながることだと今年後輩たちも感じたと思うので、来年は日本一になってもらいたいです。

今井 なによりも日本一取ってほしいということと、勝ってこその早稲田だなと負けて思いました。ラクロスはみんな本当にうまいので、それでも日本一になれなかったという現実を踏まえて、何が足りなかったのかA、Bチーム含めた全員でそれを考えて来年こそは社会人を倒して日本一になってほしいなと思います。

平野 意識の部分になってはしまうのですが、自分が伝えたいことは学年が一つ上がることによって、最上級生になることで練習の中でプレーに対しての余裕が生まれてくるとは思います。その余裕に油断しないでほしいです。大舞台で勝つ、いいプレーをするプレーヤーというのはそこのところで試合を意識して練習できているかどうか、大舞台という緊張する中でいいパフォーマンスが出せるかというところはそこが違いになると思います。毎日、貪欲に、ハングリーにプレーして成長してほしいなということが後輩に伝えたいことです。

A T北野夏飛人(商4=東京・明星)、A T星井鉄男(法4=東京・早大学院)

――最終戦を振り返ってどうでしょうか

星井 目標としていた全日本の舞台に行くことができなくてすごく悔しかったのですが、最終的にチーム全体の力を見せることができてよかったのかなと思います。

北野 なかなか激しい試合となってのですが、各々オフェンス陣がやるべきことをやって勝ちきれたので良かったと思います。

――4年間を振り返ってどうでしょうか

星井 個人的には失敗ばかりの4年間だったのですが、最後のシーズンで自分の持ち味を生かしてチームの一員として戦えたことはすごく良かったのかなと思いました。

北野 自分も挫折をたくさん経験したのですが、いい仲間たちと、最後はこういう結果になってしまったのですが、4年間本当にいい思い出になったと思います。

――後輩たちへ一言お願いします

北野 この悔しさをぶつける機会が後輩たちにはまだたくさん残っているので1日も後悔なく必ず日本一を達成しきってほしいを思っています。

星井 僕らの失敗や成功を見ていると思うのでそういった悔いを晴らしていってほしいと思います。

G亀岡慎之資(法4=東京・早大学院)、D F矢島克彦(基理4=埼玉・早大本庄)、D F大見紳太郎(教4=愛知・名東)、D F荒井陸央(商4=東京・早実)、 D F早坂拓記(商4=東京・早大学院)

――最終戦を振り返ってどうですか

亀岡 結構波乱の展開だったのですが、ディフェンスもしっかりやることをやって勝ちきることができたので良かったかなと思います。

矢島 ゲーム自体は勝てて良かったと思うのですが、終わってみるとやっぱり日本一になりたかったなと感じています。

大見 自分も今日はいいゲームができたかなと思うのですが、終わってみると自分たちが日本一になれなくて悔しいなという思いがあります。

荒井 この試合は勝つだけではなく、圧倒しようと全員でいってきて、実際にそういう雰囲気と結果で終われたというところは本当に良かったと思います。終わってみて今日勝って改めて悔しいなという思いがわいてきました。

早坂 今日は最終戦ということで絶対圧倒しようと思っていたので、やるべきことが整理できてそれをやりきったというところでは満足してします。

――4年間を振り返ってみてどうですか

早坂 4年間振り返ると、自分たちの代新人戦では2つ優勝できて、かなりいい結果を出せていたと思います。その流れで今年自分たちの代になって、日本一という目標をたててやってきました。ディフェンスとしてやるべきことをやって成長しているなという実感はあったので初戦で負けてしまって悔しい気持ちを残念な気持ちでいっぱいでした。今日勝って笑って終わろうと4年中心に話し合っていたので、最後こういった結果でしめすことができて良かったですし、4年間楽しかったなという気持ちが大きいです。

荒井 4年間振り返って各学年で色々な方々に支えてもらったなと感じています。1年生の頃は学生コーチであったり、2、3年生でも先輩方に引っ張ってもらったり、4年生になっても同期だったり、コーチや首脳陣の方々に支えてもらってありがたかった4年間だったと思います。

大見 自分も4年間通して色々な方にお世話になってそれは全て4年生となった今シーズンに日本一という結果で恩返しするのが全てだと思っていてそこに向けてやってきたわけですが、結果が出せなかった今ただ悔しいという思いが強いです。

矢島 環境とか人にすごく恵まれたなと感じています。一つは同期全体もそうですし、同じポジションの同期とは1年生の頃からポジション争いというかたちでいい刺激をもらうとか、負けたくないなという気持ちで頑張ってこられたということが1つです。もう1つが同期内でも意見を互いにぶつけあってこられた1年だったので、チームづくりというところに全員で頑張ってこられたということは過程のところですごく頑張ることができたなと思います。

亀岡 4年間振り返ると全体としては楽しかったと思います。1年生で何もラクロスできないというところからスタートして、チームとしても自分個人としても成長できたと最後の試合で感じました。そういった成長ができたことも周りの関わってくれた人たちが支えてくれたのでそこに感謝しています。4年間全体ではいい思い出になったのかなと思います。

――後輩たちへ一言お願いします。

亀岡 ゴーリーというポジションは特殊で1人しかグラウンドに立てないということで相当な重圧を背負うと思うし、来年以降ゴーリーというポジションがまだまだ育っていないのでそこのリーグ戦での活躍を楽しみにしていきたいと思います。また、チーム全体としてもポテンシャルある選手はたくさんいると思うので自分たちが達成できなかった目標を達成してほしいなと思います。

矢島 勝ち続けられなかったところは後輩たちには申し訳なかったなと思います。もう一度ここから強い早稲田を築いていってくれればなと思います。

大見 最終学年になって、コロナなどで勝利以外の価値というものに向き合う時間が増えたと思います。自分としては本気で結果を追い求めたからこそ過程での得られるものがあると思います。ぜひ後輩は日本一というものに真剣に向き合って、その上で充実した学生生活から何か得られるものを作ってほしいなと思います。

荒井 まずはこの1年間後輩に支えてもらった部分があるのでそこに感謝したいです。4年生がけがした時も後輩がディフェンスもオフェンスも支えてくれたのでそこに感謝したいです。もう1つはしっかりチームと自分に向き合ってやりきるという部分の大切さを感じました。4年生になってしっかり自分とチームと向き合ってやりきっていってほしいなと思います。

早坂 後輩だけどラクロスに向き合う姿勢の部分などは尊敬できるところが多く、後輩たちとラクロスすることはとても楽しかったのでそこの部分には感謝したいです。来年からに向けてはディフェンスというところでは早稲田の組織の全員で連動してボールを奪いに行くというところはすごく大好きなのでそこの激しさを高めてもらって来年以降自分たちの目標を達成してほしいと思います。

D M F藤永貴也(政経4=岡山白陵)、D M F狩野祐希(商4=東京・宝仙)

――最終戦を振りかってどうですか

藤永 とにかく最後、この同期たちと勝てたということは自分の中ではいい締めくくりができたと思います。それでもやっぱり試合が終わった後にはこの同期で日本一を目指したかったという思いが込み上げてきました。そういったところでは悔いがあるなと感じます。

狩野 今日の試合はただ勝つだけではなくて、最後の試合ということで内容にこだわっていくことが徹底できたのでよかったかなと思います。終わった後は日本一を目指せればよかったなという思いが込み上げてきました。

――4年間を振りかってみてどうでしょうか

藤永 1年生の時は大会で優勝するなど、自分たちに自身はつきました。そういった意味でこの4年生になった年に集大成として日本一になるという目標を掲げてやってきたので最後に目標を達成できなかったということは非常に悔しいところです。それでも、この同期や先輩後輩と一緒にやってきた4年間というのは自分にとって普通の人では経験できないような経験ができました。そういった意味では一緒にやってくれた人たちに感謝したいなと思います。

狩野 4年間振りかって、1年、2年、3年という各カテゴリーの中で大会を経験してきて、自信がついた中で今年を迎えました。4年生になった後もそれぞれが成長してきました。その中でリーグ戦を迎えたのですが、結果的には勝つことができず、今日勝ってもこれ以上試合はないという状況の中で試合を迎えたのですが、それでも同期と試合に全力で取り組めたことはすごくうれしいことだと思いました。

――後輩たちに一言お願いします

藤永 自分たちの代が1試合目で負けてしまって日本一という目標を目指すことができなくなってしまったということで、勝負というのは厳しいものだということを感じたと思います。1日1日を大切にして、なんとなく過ごさずに日本一を目指してもらいたいと思います。

狩野 試合終わった後にコーチも言っていたのですが、今日の試合の取り組みのような感じで毎日取り組んでいってもらいたいと思っています。

A M F森久優太(商4=埼玉・早大本庄)、A M F高田凜太郎(スポ4=広島大福山)、A M F白井康(文構4=東京・早実)

――最終戦を振り返ってどうですか

森久 全員で最後やろうと決めたことを練習してきて、やることができて純粋にラクロスを楽しむことができたかなと思います

白井 武蔵(大学)戦に負けた後、ミーティングを開いて全員で最後気持ちを揃えてやってきた中で、敗退してしまったことは悔しいですが最後までやりきれたことで、このチームでよかったなと思いました。

高田 良くも悪くも絶対に勝たなくてはいけないというプレッシャーがどこかにあって、どこかで楽しめない部分があったと思うのですが今日は初めてに近い感じで思いっきり試合をプレーするだけというかたちでできたと思います。

――4年間を振りかってどうでしょうか

森久 3年生、4年生はコロナの影響で自分たちが思い描いていたかたちとは少し違うところがあってショックなところはありました。昨年は試合に結構出させてもらって今年こそはという気持ちでいたので、正直もっとみんなとラクロスをやりたかったなという感じです。

白井 自分も森久(優太)と一緒で、1年で入った時に思い描いていた4年間とは少し違ったのですが、個人的には4年生の時はけがが多くてあまりチームに貢献できない期間があって、いろいろ考えた時期もありました。それでも周りのみんなと4年間一緒にできてよかったなと思いました。

高田 自分たちが1年生の時の4年生、後藤組の影響というものがすごく大きくて、その分いろいろショックとかやりきれない部分とかは大きいと思います。それでも最終的に自分たちがやることに集中してできたというところと、もっとこのチームはやっていて強いなと感じていたのでちょっともったいないなというのが正直なところです。

――後輩たちに一言をお願いします

森久 最後の4年生の活動はどの学年のものよりも楽しいと思うのでラクロスを楽しみながら目標に向かっていってほしいです。

白井 伝統というものが崩れてしまってまた新たな伝統を作っていく代だと思うので、あまり気負いせずにラクロスを楽しんでいってもらいたいです。

高田 第1に楽しむということが大前提で、自分たちが勝つと思い込んでいたところがあると思います。負けるというところや後悔するところを想像しながら、そうならないように1年間頑張ってほしいと思います。

T R古澤速人(人4=千葉東)、M G佐藤あゆ(文構4=埼玉・早大本庄)、M G平林明日香(人4=京都・洛南)

――スタッフ陣から見て平野組とはどういった代でしたか

佐藤 すごく勝ちにこだわっていた代かなと思います。ただ、結果がついてこなかったところはあるのですが、今までの練習試合やBリーグ、1年生全員が勝つというところにこだわってやってきた1年間だったかなと思います。

古澤 新人戦を勝っていたからこそ、あと自分たちを教えてくれた新人コーチの方が早稲田は勝たなくてはいけないという基本的なところを教えてくれたので、勝ちへのこだわりというのはすごく強かった代なのかなと思っています。自分たちが1年生の時の4年生の代がすごく強かったので、そこを目指してさらに超えていくというビジョンは常にあったと思います。ただ、最後結果がついてきませんでしたが、武蔵(大学)に負けた後、この立大戦は勝とうとみんな最後はまとまって終われたことは良かったのかなと思います。

平林 1年生の頃から全日(全日本選手権)の舞台に連れていってもらって、昨年初めて学生に負けて結構衝撃的だったと思います。その光景を目に焼き付きつけて自分たちの代では絶対に勝とうとみんな誓って、さっきあゆ(佐藤あゆ)も言っていたのですが、六大戦(六大学交流戦)も含めて全員が日本一という目標に向かって前進してきた1年間だったなと思います。

――4年間振り返ってどう感じていますか

古澤 自分は元々選手だったので、選手からトレーナーになって、1年生の頃から画像を作ったり、2年生の頃には動画を作ったりと広報的な役割もやってきました。いろいろな方面からチーム運営に携わることができたのは自分にとって大きな財産かなと思います。選手はもう引退ですが、スタッフとしてはBチームもありまだまだ続いていくので、多くのことを後輩に残せればと思っています。

佐藤 私も4年間と言われて、すぐに思い浮かぶのは先輩たちの顔、一緒に戦ってくれた後輩たちの存在や同期達なので、まずはみんなに感謝の気持ちを伝えたいです。自分が1年生の頃から指導してくださった先輩方に勝って恩返しがしたかったということと、後輩たち、特に2年生以降にはまだ勝って強い早稲田というものを見せられていないので自分たちの代で日本一になって、その過程や覚悟を見せてあげたかったです。そこの部分ができなかった分今日の試合で何か伝えられたらなと思っています。

平林 4年間振り返って、初めは何もできませんでしたが、先輩に一から教えてもらって、日本一を目指す心構えや練習に取り組む姿勢を教えてもらいました。みんなそれぞれ自分なりの答えを探しながら毎日やってきて、私も答えを見つけつつあります。ここ2年はコロナで、みんなでグラウンドに集まって練習するということもできなくなりましたし、そういう全員でということもすごく難しくなったのですが、自分はそういう全員でというところを大切にしています。A、Bチームありますが、早稲田のラクロスとして日本一に向かうという姿勢を後輩たちに見せたかったですが、まだ引退までもう少しあるので最後までそういう姿勢は見せつづけたいと思います。

――後輩たちへ一言お願いします

平林 自分が入る前からも早稲田ラクロスは歴史があって色々なドラマがあったと思うので、これからもそういった濃い時間が流れていくんだなと思っています。全日の舞台とか知らない子が多いと思いますが、早稲田は日本一になるということをずっと目指していく組織だと思うので、今年取れなかった日本一というものを来年はぜひとってもらいたいと思います。

佐藤 私たちが目指せなくなってしまった日本一という思いを後輩に託すだけかなと思っています。つらいこともたくさんあると思いますが、なんのためにラクロスをするのか、なんのために日本一を目指すのかというところをぶらさずに最後まで突き進んでいってほしいと思います。

古澤 日本一をとってほしいのはもちろんですが、そこに至るまでに選手もスタッフもそれぞれ自分の仕事の細かいところまで目を向けてやっていってほしいと思います。スタッフの仕事に加えて広報の仕事のある人は力を入れて早稲田がラクロス界を引っ張っていくという自負を持ってやっていってほしいです。