1Q2Q3Q4Q計早大13037明大602210▽得点者倉田2、山邊2、秋吉、櫻井、川崎 雲の間から日差しがさしこむ中、早大女子ラクロス部はファイナル4への切符をかけ、強豪明大と対戦した。試合は1クオーター(Q)に明大に大きく点差をつけら…
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | ||||||
早大 | 1 | 3 | 0 | 3 | 7 | |||||
明大 | 6 | 0 | 2 | 2 | 10 | |||||
▽得点者 倉田2、山邊2、秋吉、櫻井、川崎 |
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雲の間から日差しがさしこむ中、早大女子ラクロス部はファイナル4への切符をかけ、強豪明大と対戦した。試合は1クオーター(Q)に明大に大きく点差をつけられるも、2Q以降は持ち味の攻撃力で徐々に早大のペースを握る。しかし、最後まで1Qの大量失点が重くのしかかり、終盤に2点差まで追い上げるも反撃及ばず。7―10で試合を終え、倉田組のラストゲームとなった。
ボールを運ぶA T秋吉
試合開始直後だった。最初のドローで相手の反則を誘い、自分たちの攻撃から試合をスタートした早大。しかし、最初の攻撃を明大に守られるとカウンターで先制点を許してしまう。そこから1Qは苦しい展開が続く。失点直後のドローに負けるとそのまま明大に2点目を決められる。反撃に転じたい早大は7分にファールを受けたM F山邊七菜子(基理4=神奈川・日女大付)がフリーシュートを決め、1点差に追い上げる。それでも明大の攻撃は止まらない。早大DF陣がプレッシャーを掛ければパスでいなし、逆に引いて守ると積極的に1on1を仕掛けてくる。なかなか相手の攻撃に対応できず次々と失点を重ねてしまい、1Q6−1と大きなビハインドを背負ってしまう。2Qに入り、嫌な流れを断ち切ったのは攻撃陣だった。積極的に1on1を仕掛けてゴールに向かい、ボールを失ってもライドを仕掛けることで相手に攻撃をさせない。まさに早大が理想としている形だった。A T倉田瑠々主将(文構4=東京・早実)のゴールなど3得点を挙げ、前半を4―6で折り返す。
相手にプレッシャーをかけるD F鈴木
後半開始直後の3Q、流れをつかんだのは明大であった。4分に追加点をあげるとゴーリーを中心としたディフェンスでなかなか早大に得点を与えない。一方で早大も積極的な守備を展開。明大の攻撃陣を押さえ込む。互いのディフェンスがゴールを死守する中、D F陣の頑張りに先に応えたのは明大であった。3Q終了間際、最後の攻撃で早大のディフェンスを交わして追加点をあげ、4点差で最終4Qに突入する。両者1点を重ね、試合の残り時間3分を切ったところで早大が、A T倉田、M F川崎ひかる(法3=東京・立川国際)の連続ゴールで2点差まで追い上げる。果敢に相手ゴールを狙う早大。そんな前がかりの姿勢の隙を突かれた。パスをカットされ、カウンターを受けると枚数の足りていない守備陣を突破して明大がゴール。試合時間残り30秒というところでの絶望的な失点であった。直後のドローを取った明大がボールをキープし試合終了。ファイナル4、そして悲願の日本一への道は絶たれることとなった。
最後までチームを引っ張ったA T倉田
力負けだった。スコアでは3点差、しかしその3点がとても遠く感じた試合であった。明大は攻守ともにレベルが高く、流れが悪い中でも狡猾に1点を奪ってきた。それでも全てが通用しなかったわけではない。早大の持ち味であるライドは相手を苦しめ、積極的な守備は相手攻撃陣に自由を与えなかった。倉田組の挑戦はこれで終わってしまったが、日本一の夢は後輩たちへと受け継がれていく。早大女子ラクロス部は今後もさらなる成長を見せてくれるだろう。
(記事 山本泰新、写真 後藤泉稀)
コメント
AT秋吉百花(政経4=埼玉・早大本庄)、AT倉田瑠々主将(文構4=東京・早実)、AT今井可菜子副将(社4=県立千葉)、AT山森千花副将(スポ4=東京女学館)、AT山本理恵(スポ4=大阪・早稲田摂陵)
――今日の試合を振り返っていかがですか
秋吉 まだ負けた感じがしなくて。途中負けていた時もずっと勝てると思ってやっていたので、信じられないです。コーチの方々がたくさんお話くださるんですけど、しっかり現実を受け取りきれていないという感じです。
倉田 本当に最後まで勝てると思っていたし、諦めてなかったはずなんですけど、負けという結果がついてしまったところには、自分としては、フィールド内での一歩というか、決め切るとか、もっとこだわれたところがあったのではないかという思いが残っていて。自分もだし、チームメイトも足りてなかった部分で明治に先を越された結果だったんじゃないかなと思います。それは、今日だからじゃなくて、練習や普段、突き詰めなきゃいけなかったところを突き詰められなかったところがそのまま出てたんじゃないかなと思います。今となっては後の祭りではあるんですけど、こだわりを普段から持っていかないとこういう試合で勝ち切ることはできないなと思います。
今井 この3点差は実力差だったなと思っていて。勝てたよねという声ももらうし、自分でも勝てた試合ではあると思うんですけど、結果3点差開いているということは決め切れていないとか、途中のクリアミスとか、確かに実力差は3点分くらいあったなと感じています。悔しいし、現実受け止めきれていないというところはあるかもしれないけど、自分たちがやりきれなくて負けたというよりかは、やりきった結果の3点差というのを受け止めようと思っています。
山森 私は今日ずっとベンチから応援している立場だったんですけど、外から見ていて早稲田の気持ちの強さなど、やりたいことはできていたのに、最後の最後まで諦めなかったのに負けてしまったので悔しいです。1Qで流れを持っていかれてしまったんですけど、その後追い上げていったところから流れを作れたらよかったし、少しの詰めの甘さが負けに繋がってしまったのかなと思いました。
山本 早稲田は強いチームだと思っていたからこそ、悔しかったです。
――4年間を振り返ってください
秋吉 4年間というより、ラストイヤーの振り返りになってしまうんですけど。下級生の頃は単純にラクロス楽しいなという感じだったんですけど、上級生になるにつれて、試合に出れる出れないとか、いろんなものが複雑になっていって。責任がある中、ラストイヤーは楽しみながらラクロスをするというのを自分の中で挙げていました。特にリーグ戦の期間に入ってからは、練習試合含め、自分のベストを出し切って勝とう、自分のチームの中での役割を果たせれば勝てる、と思ってやってきました。
倉田 下級生の頃からこの代で日本一を取ると掲げてやってきて。自分は2年生の時からリーグ戦に出させてもらったりとか、この舞台を人より多く経験させてもらってきたからこそ、余裕を持ちながらチームを勝利に導くというのを目標に掲げてやってきました。主将として、一人の選手としてプレーで背中を見せつつ一番前で引っ張っていくというのをやってきました。そのために、自分なりの努力とか、ラクロスに捧げてきたこの4年間の集大成だったなと思います。勝てばファイナル4進出や日本一を取れたし、ここに懸ける思いが強かった試合で、負けてしまったことによる喪失感がまだあります。学業よりもラクロスみたいな(笑)4年間を過ごしてきて、悔いはないし、楽しい4年間だったなと思います。何よりこの同期と、最後こうやって下級生に支えられながらも試合に挑めるチームを作ることができたのが自分としては宝だと思っています。毎年、思い出に残る年だったけど、特にこの1年間はすごいスピードで過ぎる 中身の濃い、かけがえのない10ヶ月だったなと思います。
今井 そもそもラクロスを始めようと思ったきっかけが、私は今までずっと小学生の頃からバスケをやっていたんですけど、なかなかパッとしない選手だったので、最後大学生活4年間で新しいスポーツに挑戦して、ここでは輝けるような選手になりたいと思って始めて。約3年間くすぶっていたんですけど、最後の1年、自分でもびっくりするくらい、心も技術も成長できて。最後心から自分が勝たせなきゃ、自分が点取らなきゃこのチーム負けると思えるような選手に成長できたのは、入部当初の自分が思い描いていた4年生の姿に近づけたのかなと思います。惜しい4年で終わってしまうというところは突破し切ることができなかったんですけど、後輩たちにも、ここまでやっても無理なんだ、というのを目の当たりにさせられたと思います。そこは惜しかったね、技術的には負けてなかったよね、で流すんじゃなくて、もっと超えなきゃダメなんだということを今後の早稲田の課題として、自分たちも残り3ヶ月くらい心の中に留めて後輩育成にまわりたいです。
山森 私は大学1年の時に日本一になれるというのに憧れて入部したんですけど、1年の時に見た4年生のリーグ戦や早慶戦がすごく印象的で。自分もいつかあの舞台に立ちたいとか、あの舞台で得点を決めてチームに貢献したいっていう気持ちで4年間やってきました。ただ入部してなかなかうまくいかないことが多くて、人よりできない分、人よりもたくさん練習しようと思ってやってきたんですけど、最後の最後にリーグ戦のベンチに立たせてもらって。けど、最後まで自分が戦力としてチームに貢献できなかったというのはすごい悔しい気持ちで、その気持ちで終わってしまったのが残念です。ただこの4年間通して今まで感じることができなかった感情を感じることができて、悔しい気持ちも大きいですけど、得点が入ってみんなで喜び合う時は最高だし、この同期とこの先輩後輩とみんなでラクロスできて、このチームの一員になれてよかったなと思っています。
山本 本当に辛いことも苦しいことも経験してきたんですけど、振り返るとやっぱり幸せだったなと、今は思います。最高の同期に出会えたことと、先輩後輩に支えられてここまでこれたので、早稲田に来たこともよかったですし、ラスロス選んだことも本当によかったなと思います。このメンバーとこの時間を過ごせたことが幸せでした。本当に4年間成長させてもらったなと思います。
――後輩にメッセージをお願いします
秋吉 今年のチームは下級生に支えられてた、特に3年生にプレーで支えられてたので、本当にありがとうございましたっていうのと、一緒に戦ってきて、一つ下の子たちはあと1年あるから頑張ってほしいなって思います。感謝と応援の気持ちでいっぱいです。
倉田 まずは一つ下に対して、支えていきたいという気持ちは1番にあるし、本当に頑張ってほしいなと思います。この代が始まってから、4年生について行きますとか、私たちが色々言っているけどそれに応えようと努力して体現してくれた学年で、本当に一緒にやってこれてよかったと思うし、感謝いっぱいです。自分たちも4年になって、自分のプレーと組織を両立していかないといけないことの大変さをすごく学んだし、下級生も今まで以上に苦労やストレスを感じながらラクロスすることになってしまうと思うんですけど、楽しむこととか試合で気持ちを出すところとか、そういうところは忘れないで、逆にそういうところで戦っていってほしいと思っています。あとは、1、2年生は3年生の頑張る姿を受け身に捉えるんじゃなくて、自分たちも貢献していくとか、自分たちからチームを作っていくというところを今後は立場を変えながらチームに携わってほしいと思います。一人一人が日本一や、上手い選手になるという向上心を持ってチームに携わってほしいです。
今井 私たちがいなくなった後、もっと人数規模の小さいチームになると思っていて。今年でさえ、早稲田史上最も部員が少ないということで、選手層の厚さや各チームの練習がうまく回らないとか課題がある中でやってきて。自分の中では勝てる強いチームになってきたと思っていたので、最初は大丈夫かなって思っていたけど、そういうチームになれたということは、少ないからこそ自分がやらなきゃという気持ちを例年に比べて一人一人が持てたのかなと思います。来年以降もそういう気持ちを一人一人持てたらどんなに少ない人数でも強くなることに支障はないと思うので、そこは逆にプラスに捉えて頑張ってほしいなと思います。あとはよく、4年生の代はラクロスを頑張っている、努力していると言ってもらうことが多いんですけど、自分としては勝ちたいからやっているだけで、別にそれを早稲田のため、チームのためにやっている訳ではなく、勝ちたいから自然と起こる行動だったと思います。勝ちたいんだったらそれを行動に変えるという、自然に起こる行動として下級生に染み渡っていけば、全員の伸びしろが大きくなって、最終的に本当に勝てるチームになれると思います。
山森 まずは1年間ついてきてくれてありがとうっていうのを伝えたいのと、幹部として考えていく中で、難しい選択が多かったんですけど、どんな選択も後輩が信じてついてきてくれたからこそ、すごくいいチームになったのかなと思います。みんななら絶対来年以降勝てると信じてるので、今年突破できなかった壁を来年こそ突破できるようになってください。応援しています。
山本 私も後輩たちにはまずは感謝の気持ちを伝えたいです。それぞれがいろんな立場でいろんな思いを抱えながらも4年生についてきてくれたことがありがたいです。今感じている悔しさは、先輩方が引退していく時に見てきたんですけど、それは当事者になってみないと感じられない悔しさなんだなって思ったので、この思いは下級生には感じてほしくないなと思います。絶対勝ってほしいし、応援しています。
M F山邊七菜子(基理4=神奈川・日女大付)、M F中谷咲蘭(国教4=東京・淑徳)
――今日の試合を振り返ってみてどうでしょうか
山邊 全体としては試合が始まる前から技術のところは試合直前にはどうにもできないので気持ちのところで負けないようにやろうということは私やコーチから強く言って試合を始めることができたことはすごく良かったのかなと思います。試合を通して、1Qのところで相手に点数を重ねられて早大の流れを作ることができなかったのですが、2Qのところで結構色々な選手が点に絡むことができて、追い上げをすることができたので自分としては勝てた試合だという印象です。それでもやっぱり最後のところは相手と早大を比べた時に、ミスが少なかった明大の方が勝利を掴むことができたのかなと思います。一番は悔しいなという思いがあるのですが、自分たち特に4年生が積み上げてきた部分や、気持ちのところでは切らさずにできたことはすごく良かったのかなと思います。
中谷 試合前にチームで入るときに、自分たちは強いチームで勝てるチームだと思って入って行った中で負けてしまったことはすごく悔しいのですが、もちろん自分のミスや他の人のミスもあったのですが、しっかり1Qから4Qまで自分たちのやりたいこや気持ちを全面に出してプレーすることができましたし、後輩たちも頼もしく点を決めてくれたり、守ってくれたりしたのですごく悔しいですが、最後としては楽しく終えることができたのかなとおもいます。
――今率直に何を感じているのかを教えてください
山邊 終わってしまったなというのが一番大きいです。やっぱり、1年生で入部してから今日まで長かったようであっという間だったなと感じています。自分がやってきた中で同期はもちろん後輩やコーチ、引退したOGの方に支えられてきました。まずは自分たちが勝ちたいという思いを試合の中で表現したかったですし、価値を通じてお世話になった方々に対しての感謝の気持ちを伝えたかったと思っています。
中谷 最後まで勝てると思っていましたし、絶対明大に勝てると思って試合に臨んでいました。自分たちの代は一生懸命努力をしてきた代だと思っているのでこの1試合で簡単に終わってしまうと思うと悲しくて虚無感という感じです。
――4年間を振り返ってみてどうですか
山邊 私たち1年生で入部して新人戦があってそこで優勝という目標を掲げていても勝てず、2、3年生でもずっとファイナル4という結果を掴むことができませんでした。その中でこの代を見た時にノズ(中谷咲蘭)もいっていたのですが、本当に一人一人が努力をしてきた代だなと思っています。毎朝自主練に行けば必ず誰かが来るし、自分のことも本当によく研究して、自分に向き合って一生懸命やってきた代だったので、私が自分の気持ちに負けそうになった時でもそのような仲間がいたからやってこられたかなということがすごく大きいと思います。今日の試合もそういった4年生の気持ちが出ていたので4年間積み上げてきたものが出せたのかなと思います。結果が1番だし全てだと思うのでその部分がついてこなかったということは4年間の集大成としてすごく残念な気持ちです。
中谷 私も七菜子(山邊七菜子)と一緒で本当に同期に支えたれて、背中を押されてライバルであり、仲間でもあるといういい同期だと思います。自分自身は必修で留学しなくてはいけない中で、ラクロスができない時期がありましたが、それでも同期が迎え入れてくれました。毎日、七菜子がエースでありながらも奢ることなく、毎日誰よりも早くグラウンドに来ている姿をみて刺激を受けていました。この代でなければ私がこんなに本気になれなかったと思いますし、留学後も試合に出て活躍することができなかったと思います。今日は試合に負けてしまって悔しいですが、同期に対して感謝の気持ちしかないです。
――後輩たちへ一言お願いします
山邊 私は戦術幹部として今年、戦術面でチームを引っ張ってきました。その時に、後輩から意見をもらうことや、一緒に戦術幹部としてやってきた後輩もいますし、同期だけではなく後輩たちにも支えられてきたなと思います。やっぱり、後輩がいいプレーをするとそれ以上に自分もいいプレーをしなくては行けないなと感じて刺激をもらってきました。コロナの関係でB、Cチームと一緒に練習をしていくなかでAチームを優先して考えなくてはならない中で、練習面で苦しい思いをさせてしまったことがあったと思うのですが、一人一人4年生が努力している姿を見てきていると思うので、同じ思いをしないためにも自分や周りの仲間を信じて上を見続けてほしいです。加えて一緒にやってきたM Fの3年生は今まで積み上げてきたものは間違えていないと思うのでそれを信じてやっていってほしいと思います。
中谷 怪我でうまくいかない子やAチームでなかなかな出場機会に恵まれない子や、Bチームからなかなか抜け出せない子など色々な後輩がこのチームにはいます。私が4年間通して感じたことは、努力は必ず最後にはなんらかの形で報われると思うので辛いこともたくさんあると思いますが、同期で支え合って必ず日本一になってほしいと思います。
DF鈴木明日葉(スポ4=埼玉・浦和一女)、G脇本佳歩(文構4=東京・成蹊)
――今の率直な気持ちを教えてください
鈴木 正直何も考えられないというか。終わっちゃったんだなという感じです。今日の試合もそうだしこれまで、もっとこういうことができてたとか、自分のミスもあったし、それに対する悔しさがあります。一方で、個人的な話をすると、DFは後輩が多かった中でずっと引っ張ってやってきたからこそやり切ったというか。気を張ってやってきたものが終わったんだなと漠然と思っています。
脇本 一言で言ったら、試合に勝てなかったことが悔しいのが一番です。ここ勝てば自分たちの目標に一歩近づける試合でしたし、自分のポジション的にも自分が1点止めれば他のAT、MFが点取ってくれた分、勝ちに近づけると思っていたので、あそこで止められたらとか色々あるんですけど、悔しい気持ちが一番大きいです。
――今日の試合内容を振り返ってください
鈴木 まず個人的な話をすると、試合の入りから自分のところで崩れてしまって。立て続けに失点という形で相手にペースを渡してしまったので、最前線で引っ張ってやってきた立場として、すごく情けないというか、悔しいです。試合全体を通してみると、やってきたことをできていたシーンがあったので、そこは良かった点としてはあるんですけど、やっぱりそれが試合の入りから通してできなかったことが勝てなかった原因でもあるなと思っています。
脇本 全体としては、自分は1Qの途中からの出場だったので、流れを相手に持っていかれそうな状況で、自分がどういう気持ちでフィールドに立てるかが大事になるところでした。入ってすぐ1点決められてしまったんですけど、その後、止め返せて。大口叩けるわけではないんですけど、そこから早稲田の攻撃が始まったかなと思いました。そこはこれまで強い守護神像を試合で発揮できなかった分、そこは一つ流れを変えられて良かったかなと思います。試合全体としては、自分の気持ちが入っていて、どこがどうとかあまり記憶がないんですけど、でもやっぱり2Qで点取り返したりとか、4Qで流れが早稲田に傾いた時とか、4年生の強い気持ちやそれにくっついてくる後輩の気持ちがすごい表れていた試合だったかなと思います。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
鈴木 DFは4年が一人しかいなくて、後輩とやってきたのでまずはDFの後輩たちに向けて言うと、一緒に試合で戦わなくてはいけない仲間だったので、この1年間は特に厳しく、妥協せずにいろんなことを言ってきました。多分特別何かを言わなくても、ずっと見てやってきてくれてたんじゃないかなと思えるくらいの信頼があります。個人的に大変だった部分もあったんですけど、その分一個下のDFは人数が多いので、今年作ってきたものをそのまま引き継いで、いいチームワークでやっていってくれると思います。今までやってきたことだけじゃなくて、さらにレベルアップして強いチームを作っていってほしいです。DF以外の後輩に対しては、今年は4年全体として日本一を目指して、妥協しないでやってきて。4年生の気持ちが先走って後輩にはついて来させるという形でいろんな思いを抱えてる子がいたかもしれないんですけど、その中でもAチームで最初から試合に出る子、ベンチスタートの子、B、CチームのAチームに絡んでこれない子も一人一人が自分のできる役割というか、自分の置かれた環境で今年ずっと頑張ってきてくれていたと思います。これから自分は応援することしかできない、自分のプレーで勝ちに引っ張ることはできないんですけど、後輩たちには今までの経験を糧に、これからまた頑張って自分たちを超えていってほしいと思います。
脇本 2つあって、一つがラクロスを楽しむ環境を4年生まで忘れないでやってほしいというところです。その理由は、個人的な話なんですけど、自分は2年生の頃にAチームに上げてもらって。自分が先輩や同期を差し置いてAチームにいる中で、自分が上手くならなきゃとか、追いかけられる気持ちが大きくて、常に焦っていたんですけど、4年生の夏に脳震盪になって、初戦間に合わなかったんです。その中で自分は何ができるかなって考えて、初戦からこの試合までの準備期間で今までで一番ラクロス楽しいなと感じてました。やっぱり楽しい気持ちがある方が、結果試合では勝てなかったけど、いいプレーが出るのは楽しんでるからかなと思ったので、上手くならなきゃとか、自分が出てるから勝たせなきゃとかいう気持ちがあると思うんですけど、それよりも楽しむ気持ちを持てるといいかなと思います。二つ目は、最後自分が今のように終わってしまった時に、後悔がなかった4年間にしてほしいなと思っていて。1年生の頃から、私は同期に数えきれないくらい自主練に付き合ってもらったんですけど、これまでやってきたから大丈夫という気持ちが持てるように、腐らず最後まで続けてほしいなと思います。あとは、97番の背番号を先輩から引き継いできているので、早稲田のゴーリーは強いという97番の守護神の伝統を引き継いでくれる後輩には特に頑張ってほしいです。
M G加藤友子 (教育4=埼玉・早大本庄)、田島千紘(スポ4=東京・江戸川女子)
――今の気持ちを教えてください
加藤 すごくやり切った感じがします。今までの試合の中で1番自分が選手と同じ気持ちになれた試合でした。私は元々プレイヤーで転向してマネージャーになったのですが、マネージャーとして試合に参加して直接得点に結びつくことができないもどかしさを今まで感じていました。その中で選手と同じ気持ちで試合に臨むにはどうすれないいかということをずっと考えてきて、自分なりに試行錯誤してきたのですがそういったやってきたことがこの試合で全て出しきれて、心から楽しめた試合だったと思います。
田島 試合自体に関しては悔しい気持ちはあります。トム(加藤友子)が言うようにやっぱりスタッフとしての貢献のあり方と言うところは私も試合中にいつも考えていたなと感じています。試合後に全員で集まった時にチームの勝利のために自分がどう貢献できていたのかなと考えていました。自分もプレイヤーから転向したので、自分が選手であった時とトレーナーであった時を考えて貢献できる幅であったり、チームへの思いが強くなっていきました。点を決めると言うような直接的な勝利への貢献はできないと思いますが、それでも目指すものに向かってできた試合だったのかなと思います。
――4年間を振り返ってどう感じていますか
田島 自分の軸で考えるとこの4年間は山あり谷ありの谷が深めな4年間であったのかなと思います。自分も怪我など、乗り越えた困難が大きかったからこそ自分が成長できたと思いますし、チームのことを考えて自分自身やってきたことが多かったと思うので、この女子ラクロス部で4年間過ごせて良かったのかなと思います。
加藤 私は選手もマネージャーも経験できて、色々な景色を見させてもらって自分の財産になりましたし、すごく成長できなと思っています。それは自分の努力もありますし、この同期だからできたのかなと思います。
――後輩に伝えたいことはありますか
田島 困難から逃げないで頑張ってほしいなと思います。自分もトレーナーになった時に先輩がいない中で試行錯誤しながらやっていく時期があったのですが、そこで不安ながらも自分で責任を持って毎日ガムシャラでやってきたことで周りからトレーナーらしくなったねと言われたり、頼りにされてきました。そ卯行ったことがあるので困難に前向きに挑戦していってほしいなと思います。私も困難を通じて成長できましたし、後輩たち特にスタッフの後輩たちは日本一に向けていく中で様々な困難があると思います。そういった困難にいい具合に立ち向かいつつ、苦しくなったら相談してきてほしいなと思います(笑)
加藤 心から本当に応援していますと言うことと、スタッフは選手が生き生きと練習したり、選手のためにできたら嬉しいと思いますが、今まで一緒にやってきたのですが、今までのように一緒にできなくなると思います。選手の喜びももちろんですが、それとともにスタッフの喜んでいる姿も外から見ると嬉しいので、自分たちも生き生きとやっていてくれたら嬉しいです。
加藤、田島 スタッフが楽しんでいる姿を見ることを楽しみにしています!