球春到来。プロ野球日本ハムは1日、沖縄県で春季キャンプに入り、選手たちの元気な声が飛び交った。就任3年目の新庄剛志監督(52)は「最低でもクライマックスシリーズ進出」と、2年連続最下位からの浮上を誓っている。 1軍組のキャンプ地の名護市。…

 球春到来。プロ野球日本ハムは1日、沖縄県で春季キャンプに入り、選手たちの元気な声が飛び交った。就任3年目の新庄剛志監督(52)は「最低でもクライマックスシリーズ進出」と、2年連続最下位からの浮上を誓っている。

 1軍組のキャンプ地の名護市。汗ばむような陽気に恵まれ、選手たちの動きも軽快だった。

 打撃練習で快音を響かせたのは、昨季ブレークした万波中正選手(23)だ。「守備ではオフに練習してきたことがしっかりできた。打撃は強風の中で、柵越え以外でもいい打球が多かった」と満足げ。昨季は自己最多の25本塁打を放ったものの、あと1本で本塁打王に届かなかっただけに「何度も言いますが、今季は40本です。めざします」と宣言した。

 さらに、この日ひときわ目立ったのは新外国人選手のレイエス外野手(28)。196センチ、120キロの巨漢で、大リーグ通算108本塁打の長距離打者だ。まだ調整不足のため、フリー打撃では打ち損じも目立ったが、新庄監督と通訳を介して会話し、表情は明るい。「大リーグと日本ではストライクゾーンの違いがすさまじいので、気をつけなさい、とアドバイスを受けた」と声を弾ませた。

 初日を見届けた新庄監督は手応え十分の様子。「競争意識は高まっている。みんなしっかり体を作ってきてくれているので、あせらずに紅白戦やオープン戦で結果を出して欲しい」と期待を込めた。

 ただ、今季の飛躍が期待された清宮幸太郎選手(24)はキャンプ前の1月29日の自主トレ中に左足を捻挫した。当面はリハビリが必要で、復帰まで5週間程度かかる見通しだ。

 キャンプは25日まで行われ、公式戦は3月29日の対ロッテ戦(ゾゾ)で開幕を迎える。(畑中謙一郎)