名牝の“最後の仔”となるグランスカーレット(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)が、日曜京都5Rの3歳新馬(芝1600m)でデビューする。  同馬は父ロードカナロア、母ダイワスカーレット、母の父アグネスタキオンの血統。母は06年から08年にかけ…

 名牝の“最後の仔”となるグランスカーレット(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)が、日曜京都5Rの3歳新馬(芝1600m)でデビューする。

 同馬は父ロードカナロア、母ダイワスカーレット、母の父アグネスタキオンの血統。母は06年から08年にかけて活躍し、12戦8勝(うちGI・4勝)という輝かしい成績を挙げた。敗れた4回もすべて2着で、生涯で一度も連対を外さぬまま引退。07年の桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯を制したほか、08年には牝馬として37年ぶりに有馬記念を勝利した。

 23年末をもって、繁殖牝馬を引退。これまで10頭の仔がデビューしているが、初仔から10番仔まではすべて牝馬だった。22年、23年の産駒はおらず、本馬が最後の仔にして、初の牡馬となる。

 ダイワクンナナ、ダイワメモリー、ダイワレジェンドが古馬3勝クラスまで勝ちあがっているが、これまでの産駒に重賞ウイナーは不在。本馬には初のタイトル獲得を期待したい。そのためにも、まずは初戦突破。デビュー戦をしっかり勝ちきって、先へとつなげたいところだ。