東京と言えばディープインパクト産駒とも言われていたが、今や妙味も薄いことが多く、産駒は減少しており、新しい種牡馬の時代へと移り変わっている。 ここでは東京開催の芝レースにて、単勝回収値「100」。つまり、ベタ買いでもプラス収支となった種牡馬…

東京と言えばディープインパクト産駒とも言われていたが、今や妙味も薄いことが多く、産駒は減少しており、新しい種牡馬の時代へと移り変わっている。

ここでは東京開催の芝レースにて、単勝回収値「100」。つまり、ベタ買いでもプラス収支となった種牡馬たちを紹介する。

◆「東京ダートがめっぽう、強い」 驚異の単回収値1887も “ベタ買い”推奨の種牡馬たち

■イスラボニータ産駒に将来性

2021~23年を対象に、1勝クラス以上の芝レースにおいて30頭以上の出走があり、単勝回収値「100」を超えた種牡馬は以下の通り。

マクフィ【5.2.4.35】 └単10.9/連15.2/複23.9/値360

イスラボニータ【10.6.4.30】 └単20.0/連32.0/複40.0/値294

マツリダゴッホ【3.2.3.46】 └単5.6/連9.3/複14.8/値256

ノヴェリスト【7.6.5.44】 └単11.3/連21.0/複29.0/値158

リアルインパクト【5.4.3.41】 └単9.4/連17.0/複22.6/値128

トゥザグローリー【3.2.3.28】 └単8.3/連13.9/複22.2/値107

単勝回収値トップに躍り出たのがマクフィ。2017年に日本での繋養がスタートし、初年度産駒は2020年デビュー。ダートの印象が強く意外なイメージはあるが、勝率10%超えなら上出来。同産駒で狙えるのは1400m戦。OPクラスでの実績はないが、1400mでは【4.2.3.19】勝率14.3%、複勝率32.1%、回収値は単勝537、複勝168と激走が目立つ。また中団以下からレースをする末脚が堅実なタイプの好走が多いのも特徴だ。

10勝を挙げて勝率20.0%をマークするのがイスラボニータ。複勝率も40.0%で回収値110なので、実数で見るならマクフィを上回る。初年度産駒は2021年デビュー。同産駒の東京芝成績を見ると、どの距離でも勝利を挙げ、馬場が渋っても勝利したりと守備範囲が広い。重賞級の馬はまだ現れていないが、OPクラスでの好走は3頭が出走して2頭が好走しており、残り1頭も4着と優秀だった。

地味だが、出走があった際にマークしたいのがノヴェリスト。狙いは1800m以上で【7.4.2.21】勝率20.6%、複勝率38.2%、回収値は単勝289、複勝112を記録する。アルゼンチン共和国杯勝ちのブレークアップはじめ、スタミナ勝負になりやすいレースにおいて、積極的に狙える。

王道種牡馬は軸にしやすい一方で、人気が集まりやすく妙味薄。そういった馬と上手に掛け合わせた馬券でたのしむのも競馬。GI12勝を挙げるドゥラメンテは今年デビューがラストクロップとなっており、種牡馬戦国時代はしばらく続きそう。そんな中で、イスラボニータは将来性を込めて太鼓判を押したい。

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(Asuka.F/SPREAD編集部)